親の心 子知らず?!

働き方改革×チームビルディング

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梶川です。

 

先日、働き方改革を進められている自治体の方とお話しをしていたら、こんなことを言われました。

「ある会社で、社長さんが熱心で、社員のためにということでいろんな施策をうたれるんですが、社員があまり喜ばない と残念そうなんです。」

 

みなさんはお気づきになられたと思うのですが、上手くいってないのは社長さんが決めているからなんですよね。

社長さんは、社員のためにとおもってらっしゃる。そこにはおそらく「愛」があると思うのですが、残念ながら届いてない。社長さんの自己満足でもないと思うのですが、届いてない。

 

こういう類のとき、思い出すことがあります。

社員に賞与支給をするとき。

弊社はきっちりとした額は事前に妥結していないので、賞与支給のタイミングで労働分配率をにらみながら原資を決めます。おおよその労働分配率は決めてあって、それは賞与支給時に社員にも示しますし、そもそもその労働分配率を狙っているよ ということは公表しています。

 

しかし、多少の上下の余裕はありますので、上げたり下げたりには社長の思いが入ることは可能です。

 

それまで業績が厳しくて久しぶりに上向いたときなどは、厳しいことには変わりないが社員は頑張ってくれていたし、少し上げてあげようかな とか。

中小企業ではよくあることだと思います。

 

一人ひとりの顔を思い浮かべながら、一人当たり3万円増やそう、5万円まで行けるかな、でも無理すると厳しいかな、とか。

 

そして、ちょっと無理するけど皆のがんばりに報いたいから5万円増やそう と決めたりします。

 

結果、社員は別にありがたがりません(苦笑)

 

5万円増やしたことを明言したわけでもないのであたり前ではありますが。

こちらもこれ見よがしに恩をうるみたいなこともしたくないので、それでいいんです。

 

それ以来、そういう独善的なことをしなくなりましたが(笑)、立場が変われば思うことも違うし、そもそも人と人は違うので、社長が良かれと思っても社員に届かないことはよくあります。

特に、社長が社員に何かしてあげる というのは曲者ですね。

他の社長(同業)の例。

「忙しいのは忙しいんですが、社員にはがんばって給料あげてもらって、幸せになってほしいんですよね」。

いろいろな問題を含んでいるな と思います。

 

逆に、社員が社長に何かしてもらおう というのも曲者ですね。

弊社ではいろいろ社員に聞いていますが、飲み会の席などではとんでもないリクエストがあったりします。そんなときは必殺技『意志ある聞き流し』でやり過ごします(笑)

 

まあ、親の心子知らずといいますか、その立場になればわかることも多いので、社員には「いつでも社長代わるよ」と言っています。たいてい聞き流されますが(^^)