幸福経営学

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梶川です。

 

岐阜県イクボス拡大促進事業におけるイクボス養成講座の基調講演で、慶応義塾大学大学院教授 前野隆司先生の講演を聴きました。

幸福経営学
~社員と社会を幸せにする経営とは~

という演題です。

 

私自身は、特に 幸福の伝道師 というわけではないのですが、社員の幸福を念頭において経営してきて、経営や会社の方向性として間違っていないという実感があります。

 

余談ですが、前野先生はもともとエンジニアだったということで、私と同じような経歴をたどっておられるという親近感がわきました。

 

さて、先生のお話しでは、幸せな社員は
・創造性が高い(不幸せな人の3倍!)
・パフォーマンスが高い(1.3倍!)
・健康で長寿
・離職しにくい
・利他的
・うつになりにくい
・組織を活かす
などの傾向があるとのこと。

まさに、生産性の高い組織の傾向です。

 

但し、幸せといってもその感じ方は人それぞれなので、1500人へのアンケートを実施して「4つの因子」を満たすことで幸せを得られることにたどりついたそうです。

 

その4つの因子とは、

第1因子:自己実現と成長の因子
(やってみよう因子)
⇔やらされ感は不幸

第2因子:つながりと感謝の因子
(ありがとう因子)
⇔信頼・尊敬・フォローのない職場は不幸

第3因子:前向きと楽観の因子
(なんとかなる因子)
⇔ネガティブに他人の悪口を言ったりする人は不幸

第4因子:独立と自分らしさの因子
(ありのままに因子)
⇔自分らしく生き生きと仕事をできない人は不幸

 

つまりは、生産性の高い「心理的安全性」の高い組織は、メンバーの「幸福度」が高いということなんだろうと思います。

 

弊社を振り返ってみると、

第1因子・・自分で目標設定したり、仕事内容について、毎月の面談で話したりしているので、やらされ感はないと思う。
(たぶん ^^;)

第2因子・・お互いを応援しあう風土だし、ありがとうカードの取組みによって、ありがとうが多いから大丈夫じゃないかな。

第3因子・・先月の面談で社員から「うちって愚痴とか後ろ向きなこという人、いませんね」って言われたくらいだから、これも大丈夫?

第4因子・・当社のビジョンで「自分らしく働く」を掲げて目指しているから、間違っていないかなと。ちなみに当社では社員全員で効き脳診断を受けて共有しています。

 

レベル感としてはまだまだだと思いますが、ひとまずやってることの方向性は外れていないようです。

ただ、先生の研究によれば、「定型業務」をしている人は「非定型業務」をしている人に比べて、第1、3、4因子の幸福度が低くなる傾向にあるとのことなので、事務職などに「非定型業務」を入れていくことを検討していこうと考えています。

 

本筋とは外れますが、今回の講演で、ある意味、一番勉強になったこと。

日本語の幸福(幸せ)≠ Happy

Happy は短期的・短絡的な喜びを表すので、酒を飲んだり、ドラッグでもHappyと表現するのだそう。

 

日本語の幸福を表すなら、Well-Being(健康・幸福)が、良いとのことでした。

 

弊社でも Happy を連発しているので、すぐに直したいと思います(汗)

 

 

尚、この「岐阜県イクボス拡大促進事業」で
企業内研修の講師派遣があるのですが、
私もその講師陣の一人ですので、ご興味の
ある方は事務局まで。

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こちらでも、
働き方改革セミナーで講師を務めます。
中小企業診断士の理論政策研修ですが、
一般の方も受講可能ですので、ご参加を
お待ちしております。

岐阜:9/12
https://www.facebook.com/events/639632039703143/

札幌:9/29
https://www.facebook.com/events/200449377472743/

 

自主開催も行っちゃいます。
これは、チームビルディングと絡めています。
効き脳診断付きです。
定員5名ですので、こちらもご参加を
お待ちしております。

これは名古屋です(10/29)
https://peraichi.com/landing_pages/view/tb-seminar