働き方改革総論

働き方改革×チームビルディング

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梶川です。

 

働き方改革について各論で語られることが多いので(このブログでもそうしていることが多いので)、ちょっと総論的なことについて整理してみようと思います。

働き方改革 と一言で言っても、世の中ではいろいろな解釈がされています。

働き方改革関連法 絡みでは、法の順守に向けての取組みになりますし、いわゆる「働き方」として、会社にいる時間をどう過ごすか、いかにストレスなく過ごすか という取組みだったり、あるいは、ライフの充実という観点から「生き方」という視点まで踏み込んでいるものもあります。

会社という視点からもあれば、個人からの視点もあり、それぞれがその目的にそった取組みになっているので、正しい/間違っている ではないし、優劣があるというものでもないと思っています。

 

私の場合はこちらにも載せているように、「働き方改革」の本質とは、社員一人ひとりが強みを発揮して、会社のミッションに貢献し、業績が上がる組織に変革すること と考えています。
(これがチームビルディングするということになるのです)

社員が自立的に働き、業績があがる。いわゆる自立型組織という状態になること。

これが、社員も会社も社長も幸福になれる方法だと確信しています。

そして、前にも書きましたがここで大切なのは、業績あがるのであって、業績あげるのではないということです。

 

では、自立型組織になる(なっている)ためには、どうすれば(なっていれば)いいのか。

 

自立型組織の3要素があります。

1.人材力・・メンバーの強みは?思考行動の特徴は?どんな配置が最良?今、必要な人材は?

2.組織力・・チームが一丸となって相乗効果を生むには?主体性を持つには?

3.関係力・・やる気と能力を引き出すコミュニケーションの取り方は?活性化するには?

 

1.人材力とは、単に人の能力という意味ではなく、メンバー個々の強みや弱みをお互いが知っていること。それによって、チーム全体としての仕事を個々のメンバーの強みによってカバーできていることが理想です。従って、個々のメンバーの強み弱みを自分だけでなく、チームとして把握していて、それをみんなで受けとめている状態であればひとまず良しです。

2.組織力とは、異なる価値観を持った社員の集合体として、そのベクトルを一つの方向に向かわせるためのもので、会社のビジョン、ミッション、バリューなどがあたります。働き方改革でいえば、なぜそれに取り組むのか、取り組んだ先にどのようにみんなが幸福に働いているのか、社員全員が共感をもてるものである必要があります。当然、掲げただけではダメで、組織に浸透し、経営者から全社員まで同じように行動していることが求められます。

3.関係力とはいわゆるコミュニケーションですが、お互いのよいところを引き出すコミュニケーションができているかどうかです。上司からの指示命令や、下からの報告をただ待っているだけ というのはコミュニケーションではありません。なんでも言ったり聞いたりできる「場」づくりのための関係性が構築できているか、上司は部下を応援しているかがポイントです。ここでいう関係力がうまくいかない原因の一つに、1.人材力 の理解ができていないということもよくあります。

 

以上、3つのポイントが自社においてどうなっているかを確認してみると、何に取り組んだらよいかも見えてくると思います。

自社にとって取り組む施策(手段)の最適解は自社にしかありません。

事例などはあくまでも参考ですが、その施策によってその会社は上述の3つのポイントの何がどうよくなったのかという視点で読み解けば、自社にとっての参考になりやすくなると思います。