経営者の憂鬱(働き方改革編)

働き方改革×チームビルディング

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梶川です。

 

ダウンローディングは保留して。

と先週書きましたが、ここのところ直面しています。

愛知県の事業で働き方改革の普及活動をしているのですが、まず、普及活動の目的から働き方改革の必要性のご説明をして、事業としてのアドバイザー派遣についてご提案するという流れです。

 

そもそも普及活動自体を怪訝に思われているので、そこを氷解するところからになるのですが(苦笑)、御社の働き方改革の状況はいかがですか?と質問すると、会社によって表現の違いはあるのですが、だいたいは愚痴になります。

若い子の愚痴だったり、新卒学生の愚痴だったり、親の愚痴だったり、パートさんの愚痴だったり、いろいろあるのですが、ほぼ、「働く」って「こういうこと」でしょう ということに対するギャップなんですね。

 

その「こういうこと」って、

・会社に勤めているのだから会社の言うことを聞くのが当然。

・お客様に合わせなければいけないのだから、休日少なくなるのが当然。

・仕事って苦しいもの

などなど。

 

それで、社員に「それは無理」とか、「こうすべきでしょう」とか言うと、「パワハラになっちゃう」「親が出てきて辞めさせます」という構図になってしまうといいます。

 

聞いていて、確かにそれはそうだ と思う部分もありますし、実際、いろいろ苦労されているんだと思います。同じ経営者として、気の毒に思う部分もあります。

 

なので、何とか力になりたいと思って本当の働き方改革の説明をしてお勧めするのですが、本人が「こういうこと」に囚われているので、全く理解されません。

 

結局、会社は社員をコントロールしたいと思い、しかし働き方改革関連法や最低賃金などは順守しなければならない。そうすると社員は会社の思うようにならないので仕事が回らない。最終的には、国は中小企業を潰したいと思っているのか というコメントまで飛び出します。

しかし、社員はそういう会社の雰囲気を感じ取るので、コントロールされないように権利を主張するのです。お互いがお互いの利権を守るために衝突します。

 

一見、会社はお客様のために と言っていたりしますが、その実、利益を得ることが目的になっていたりして、そして、その利益の使途について社員の共感が得られていないなんてこともよくあります。

 

昨日参加したTEAL組織の勉強会で言われた

旧来の組織は、未来が予測できる、人はコントロールできる という前提にたっていた。しかし、現在は、未来は予測不能、人は感情の生き物なのでコントロールできない ということに立った組織に変わっていく

という言葉によれば、世の中の経営者のみなさん、早く気づいてください と思うのです。
(この勉強会で学んだことについては別の機会にもう少し詳しく書く予定です)

いつまでも旧来の組織のイメージのままでは、やがて若い世代からは振り向いてもらえなくなりますよ と。このままでは破壊のルートですよ と。

 

明らかにこういう経営者の「こういうこと」は前時代的な考え方です。しかし、絶賛ダウンローディング中なのですね。

ダウンローディングから抜け出すためには、過去の枠組みを覆す情報にアクセスできることが有効です。しかし、自分が正しいと思っているうちはいつまでも抜け出せません。そんな人にはダウンローディングの話をする機会もなかなかもてません。さらには、ダウンローディングの話に耳を傾けることもしません。

 

先の勉強会でこうも言われました。

自分のパラダイムより上のパラダイム、例えば、TEAL組織で説明されるアンバーやオレンジの組織の人は、グリーンやティールを理解できない。もしくは、アンバーやオレンジで理解する。

うーん、届いて欲しい人に届かない(涙)

なら、届くように工夫するまでですね!