やってみるから学べることがある

働き方改革×チームビルディング

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梶川です。

 

先日の合宿からの共有の続きです。

合宿の中で、運動会を実施しました。指先を使うものから体全体を使うものまで、5種目で争いました。

チームビルディングの学びの一環なので、一番初めにチームごとの目標と個人の目標設定をします。

年齢層もそこそこなので、どのチームも「ケガなく」「楽しく」「助け合う」といったワードが入ったものになりましたが、わがチームのみ「優勝する」というワードを入れました。

メンバーの中には初めて顔を合わせる方もいて少し遠慮するところもあったのですが、ありがちな「出方をうかがう」とか「ひとりでぐいぐい引っ張っていく」ということはなく、若干の議論の末に「優勝する」ということを入れることにしました。

 

一つ一つの競技の前に作戦タイムを設けます。初めてやる競技や、久しぶりにやる競技もあり、さらにはこのメンバーでやるのが初めてだったりするので、まずは仮説を立てて作戦を立てます。

「こうやったらいいんじゃないか」「いや、こっちの方がいいんじゃないか」「こういう方法もありますよね」というようなやりとりがあり、ひとまずの作戦を決めてGO!

やりながら、こっちの方がいいね、とか、ここはこういう風にしよう というやり取りを何回もしながら競技を進めていきます。

そして、2セット行うので、1セット終了後に再度作戦タイム。大きな修正がある場合はそこで方針を決めて、概ね良好の場合は微修正を共有して2セット目に臨みます。

途中、問題があれば遠慮なく指摘しあい、微調整を重ねてゴールを目指しました。

そして、最終的に優勝しました!

 

こういったやり取りを経て、チームビルディングとして考えた時に気づいたことが3点あります。

一つ目は、やりながらでないと学べない ということ。仕事でもそうですが、新たな挑戦とか、新規事業への進出など、やったことがないことはやり方がわかりません。一応、競合の情報収集したり、目的に向かう時に既存の知見を総動員して仮説を立てますが、それはあくまでも仮設であって、必ず成功するわけではありません。だから、仮説を立てて実行してフィードバックして、仮説を立てなおして実行して、、、という小さなPDCAの繰返しを実行していくしかないのだ ということ。

二つ目は、そのPDCAの繰り返しをしていくときに、フラットな組織(組織図上はピラミッドでも関係性がフラットであればよい)でなければ、情報がタイムリーに上がってこず、修正の機会を逸してしまうこと。今回は時間制限つきの競技だったので、その場でフィードバックがなければ勝利の機会は逸していました。実際の事業でも展開スピードの速い業界やこれまでよりスピード感の速い業界に進出する場合は、情報共有がスムーズにできる組織が肝になると感じました。

三つ目は、フィードバックする際に目標が重要であること。フィードバックとはそもそも、目標とする狙い(ターゲット)からどれくらい外れているかを教えるということなので、狙い(ターゲット)が明確でなければただしいフィードバックはできません。今回、私たちのチームは「優勝する」という明確な目標があったので、競技中の指示、アドバイスや競技間の作戦タイムが「優勝する」ということを前提にできていましたし、フィードバックされた方もそれを理解しているので、素直に従えたと思います。ただ、楽しむだけの運動会だったら、「そこまで言わなくてもいいか」となっていたでしょう。

 

ということで、事業を進めていくうえでは、長いこと迷ったり悩んだりしているよりも、まずはやりながらPDCAを回していくことが大切であり、それをタイムリーにするためにもフラットな関係性であることが必要であり、そして、適切なフィードバックをするためにも明確な目標が必要である ということを身をもって学ぶことができました。

もちろん、メンバーの事務所内での研修と違った側面が見られることで、それぞれの長所、強みを発見でき、さらなる関係性の向上が図れることはいうまでもありません。

身体を使ったチームビルディング研修、あなどれませんね。