制度と風土

働き方改革×チームビルディング
変わりたい社長を応援するブログ
~a Day in the Life~
変わりたい社長のメンタリングパートナー
梶川です。
弊社では、こういう制度があったらいいな という場合、社員同士で議論して決めます。
具体的には、時間有給休暇制度があったらいい という要望がありました。それは、育児短時間勤務の社員からで、子供が熱を出して1、2時間早退した場合など、これまでの制度では半日休暇を取るか、残業して相殺するしかない(フレックスにしていますが、基本的に残業がないので、わざわざ残業することになる)。
しかし、時間単位の有給休暇があれば、有休を無駄に消化することもないし、無駄に残業することもない。特に小さい子どもがいる場合、予定外の休暇ということがよくあるので、1時間でも残しておけるとありがたい という主張です。
なるほどなるほど。
となった場合、表現は正しくないですが、制度化されると権利となるので、制度を利用する側と利用される側(制度利用を認める側)で議論します。弊社の場合は人数が少ないので、全社掲示板にいきなり意見を求める場合と、WLB推進チームで話し合ってから意見を求める場合があります。
時間有給のケースはいきなり意見を求めて、特に反対者がいなかったので制度化しました。
まぁ、特に難しいケースでもなかったので、すんなり決まりましたが、複雑なことになるともう少し議論が必要になると思います。
このように、社員間で議論して制度化するということは、最近では特に目新しいことでありませんね。
自分たちの働き方を自分たちで決めるにあたっては、制度の意味合いも含めて自分事として捉えていくことも必要だと思います。ただ、先述のケースでも、社員間で応援しあう風土がなければ反対意見も出たでしょうし、重箱の隅をつつく議論にもなったかもしれません。
そういう点で、制度より先に風土でしょうね。せっかく制度を作っても、利用しにくい風土であるということはよく聞きます。また、お仕着せの制度をつくっても利用する社員がいないということもあります。
別のケースで、育休明けの社員にテレワークを打診してみましたが、子供がいたら仕事ができない。これは、子供が邪魔するということではなく、子供が構ってほしければ、かまってあげたくなってしまう というものでした。だから、テレワークでない方がいい という意見です。
なるほどね ということで、その時はテレワークの導入はしませんでした。
あれから2年経って、別の理由でテレワークの導入を検討しようという声が社員からあがって、現在チームで検討を始めています。会社としては、危機管理や働き方の自由度の観点から、とっとと導入すればいいのにと思っているのですが、そのスピード感は社員に任せています。
中小企業の場合は、それ専門の部署があってやっているわけではないので、仕方ないかなと。
副業もOKと思っていて、社員にも別に構わないよ とは言っていますが、制度化するにはこのプロセスを経ていくことになります。副業に伴う良い点、考慮すべき点を自分たちで消化して制度化して欲しいと思っています。
社長が真っ先に副業(複業)していますから、いまさら反対もありませんが(^^;