コンサルティングするときに気をつけていること

働き方改革×チームビルディング
働き方改革はチームビルディングで実現!
人が活きて業績があがる本当の働き方改革を広める
現役経営者でありチームビルディングコンサルタントの梶川です。
ゴールデンウイークですね。
10連休中の方もいらっしゃるのではないでしょうか。世間では10連休が取れる方は20%に満たないそうですね。
弊社はおかげさまで10連休ですが、私は休暇を満喫しながら、時々仕事という感じです。
そして、いよいよ平成が終わり、令和になります。
「働き方」という面においても、平成の間に大きく変化しました。
24時間戦えますか のCMを聞きながら就職した平成の初め。令和になる直前の今では働き方改革関連法も施行され、長時間労働は誤った考え方であることは世間に認知されるにいたりました。
もともと私は就職した当初から長時間労働には違和感を感じていたので、マイペースで仕事していたように思います。
今は、そういう若い人が増えて、また、価値観も多様化するなかで、一人ひとりに力を発揮してもらうマネジメントが求められるようになってきています。
しかし、働き方改革やチームビルディングのコンサルティングに入っていると、多くの場合、トップや上司の働き方の概念に若い人たちが合わせているように感じます。
あまり多くを主張しないので、一見、従順に上司の言うことを聞いているように見えますが、実は、自分の意見を持っています。
意見を言わないのは、「言っても無駄」「言うと否定される」というネガティブなものから、そもそも自己主張性が低いという場合もあります。
取り巻く環境が多様化している現代、職位に関係なく意見を言い合える組織が求められ、そういう組織は業績があがるので、上意下達(トップダウン)だけの組織ではもったいない と思います。
しかし、コンサルティングに入る場合、気をつけていることがあります。
それは、『コンサル側の理想を押し付けない』ということです。
ついつい、こうした方がもっとよくなる とか、ここはもったいない ということを思ったり感じたりすることがあります。
しかし、じっと待ちます。ただ、確認するだけです。
「〇〇のように感じますが、それでいいですか?」という感じです。
違和感についても確認するようにしています。
組織のことに携わっていると、「対話」を重視します。コンサルに入ったときのチームミーティングの雰囲気が良かったりすると、ついつい、その調子で となってしまいがちです。
しかし、コンサルに入っている時間は、社員のみなさんからすると「一部」であって、それ以外の時間が存在するのですね。
ですので、それ以外の時間で起きていることをコンサルの時間に想像します。そんなときに、違和感を感じたりするのです。
普段、あまり仲良くなさそうな感じなのに、コンサルに入ったときはいい具合に対話ができている というような。
この辺は、瀧田さんというチームビルディングの先輩がブログで紹介していた『敵とのコラボレーション』という本にも書かれていました。
いつも多くを学ばせていただいていて、影響を受けて読み進めていますが、本の中で今のところ一番の共感ポイントが
私は自分が実際に居合わせた場の全体像の一部にしか焦点をあわせていなかったことに気づいた。私が仕事の相手と出会う場はたいてい互いに対話ができるようにするためのワークショップなのだが、参加者のほとんどは時間の大半をワークショップの外で互いに争いながら過ごす。ところが、この争いこそがワークショップの対話をとても特別で有益なものにするのだった。
アダム・カヘン 著 「敵とのコラボレーション」より
私自身が経営者でもあるので、コンサルという切り取られた時間と会社という連続した全体像とのつながりを大切にしたいと思っています。
実際、どんな組織になりたいか、どんな風に働きたいか、答えはその会社(組織)にしかありません。
どうやったらうまくいくか も決まっているわけではありません。
これはチームビルディングの師匠、石見さんの教えでもありますが、「結果的に上手くいく」のです。
その場の状況に対して、コンサル側として問いかけたり、確認したりすることで、クライアントの皆様も気づいていないようなことを考え、そうやってクライアントの皆様と力を合わせて取り組んでいくと、そこにしかない答えが導かれると思っています。
それができれば、「どうやったらうまくいくか」は決まってないけど、「最終的に上手くいく」ことは決まっている と信じています。時間軸との兼ね合いはありますが。
それでは、今日はこの辺で。
最後までお読みくださりありがとうございます。