目標管理についての考察

働き方改革×チームビルディング
働き方改革はチームビルディングで実現!
人が活きて業績があがる本当の働き方改革を広める
現役経営者でありチームビルディングコンサルタントの梶川です。
日々、仕事に追われていると、すぐに売上に繋がるものは仕事で、それ以外のことは余計なこと という感覚になってしまいがちです。
弊社でも、受注した業務遂行については仕事。それ以外の社内コミュニケーションのイベントやそのための打合せ、社内環境整備やPCの設定などなど は、余計なこと と言われる場合があります。
その結果、『余計なこと』と言われることをやっていて、『仕事』が遅れると良い顔をしない上司もいます。
私としては、どちらも『仕事』と言っていますが、どうしてもそういう感覚が抜けないのでしょう。
彼らが『仕事』と言っているのは期限が決まっていて、それを守らないとお客様に迷惑をかけてしまいます。
一方、『余計なこと』は他者から期限を決められるものではなく、かつ、緊急ではありません(緊急だとはとらえていません)。
7つの習慣でいえば、第1領域は『仕事』で第2領域が『余計なこと』のような感じです。
なので、目標管理で設定する個人目標が『余計なこと』扱いになって進みません。
ですので、弊社では毎月振り返り&フィードバック機会を設けて進捗を図っています。
無理やりにでも時間を設けることで、実現の可能性を高めているということです。
さて、目標管理。
英語のManagement by objectivesからきていると言われています。
英語を素直に訳すと「目的によるマネジメント」になります。
ドラッカーを詳しく学んだわけではありませんが、ドラッカーによれば、マネジメントを「組織の成果を向上させるための道具や機能、機関」として定義しています。
そして、マネジメントの役割を
1)それぞれの組織に特有の社会的機能を全うする。本業を通じて社会に「貢献」する。
2)組織に関わる人々が「生産的」に働き、仕事を通じて「自己実現」できるようにする。
3)社会的責任を果たす。組織として最大の責任とは、「社会を害さない」ことである。
の3つに集約しています。
とすると、MBOは、「目的によってマネジメントの役割を果たすこと」と置き換えられるので、会社が本業で社会に貢献したり、社員が自己実現を果たしたり、社会的な責任を果たす ということになるのではないかと思います。
目的と目標の関係は、以下の図の通りであり、属する部署の上位にとっての目標が自部署の目的になる関係です。
ですから、「目的」は「目標」と置き換えて読んでも良いと思います。
とすれば、目標管理は目標によってマネジメントの役割を果たすこと になりますので、与えられた目標達成を通じて、社会に貢献すること、自己実現すること、社会的責任を果たすこと といえます。(ちなみに弊社では、個人目標に 個人目標ややりたいこと と 会社目標 を繋げることをしています。)
少なくとも、目標の達成を管理(コントロール)するという概念ではないということですね。
ましてや、会社の数値目標のようなものを割り付けられて、その達成如何によって給与に影響されるものとは違うと思います。
ただし、会社の目標が、社会に貢献すること、社会的責任を果たすこと を目的とした目標であるならば、社員としてもその達成はやりがいのあるものになり、自己実現とも整合するのではないかと思います。
それが、会社の独善的な目標であったり、社会を欺くものであったりすると、どこかにひずみが生まれるのではないかと思います。多くの場合は、社内の弱者である社員が影響を受けているかもしれません。
コンプライアンスという名のもとに、法だけ守っていればよいと考え、独善的に法のスキマをついて利を求めているケースも散見されますが、自分たちで決めたルールに踊らされているような感覚になります。
本来、人としてどうあるべきか、どうしたらよいのか、ということを考えなければいけないのだろうな と最近考えています。若輩者のきれいごとかもしれません。。
ちょっと話が大きくなりすぎました。
冒頭の『仕事』と『余計なこと』ですが、私個人的にはフローとストックで考えてみようと思いました。
売上に繋がる『仕事』は今年の利益につながる『フロー』の仕事。
『余計なこと』は未来の利益につながるための『資産(ストック)』をつくる仕事。
会社の環境整備や社員同士の関係性向上などの各種取組みは、ヒト、モノ、カネ、情報、ノウハウなどを貯めていることになります。
ですので積極的に取り組んでいきたいところですが、心情的なバリアは少なからずあると思うので、googleの20%ルールに倣って強制的にその時間を確保する施策を次年度から取り入れていこうと考えています。
それでは、今日はこの辺で。
最後までお読みくださりありがとうございます。