社員満足度調査から何がわかるか
働き方改革はチームビルディングで実現!
今いる社員がそれぞれの強みを発揮して
ビジョンを実現する強い組織づくりをすすめる
現役経営者でありチームビルディングコンサルタントの梶川です。
きっかけが働き方改革にしろ、何か思うところがあるにしろ、働きやすい会社にしよう と決意して、まずは社員の意見を聞くことから始めることがあると思います。
社員満足度調査であったり、先週書いたように面談して直接聞いてみるであったり。
社員満足度調査というと、
・経営方針
・評価
・処遇
・給与(報酬)
・福利厚生
・対人関係
・仕事
・風土
といったような項目を、さらに細項目にわけて点数をつけるような形が多いと思います。
その結果、点数の低いところから改善していこう と考えがちですが、そこに落とし穴があります。
ハーズバーグの二要因理論によれば、職務における満足にかかわる要因と、不満足にかかわる要因は別のものであるという考え方で、
満足にかかわる要因を「動機付け要因」
不満足にかかわる要因を「衛生要因」
と呼んでいます。
動機付け要因は、これらが満たされると満足度が向上するが、不足しても不満足にならないもので、
自己の成長、処遇(ポスト)、仕事 などが該当します。
衛生要因は、不足すると不満となるが、満たされたからといって満足感を得るものではないことで、
報酬、福利厚生、対人関係 などが該当します。
社員満足度調査の話しにもどれば、調査項目の中にこの二つの要因が含まれていて、それらが同じ点数レンジで評価されることになります。
このとき、動機付け要因は比較的、普通~高めの点数に、衛生要因は比較的低めの点数になりがちです。
例えば報酬でいえば、そこそこ満足していたとしても、あればあっただけ嬉しいので満点をつけることはあまりありません。
そうなると必然的に衛生要因の点数が低くなるので、そこから取り組むか のようなことになりがちなのですが、それぞれの要因の特性を考慮して判断することが大切です。
補足しておくと、どちらかだけ取り組めばよい というものではなく、どちらもバランスをみながらとりくむことが大切です。
で、個人的な考えですが、結局、どんな改善をしたらよいのか、どんな施策を打てばよいのか、は満足度調査からはわからないと思っています。
それぞれの要因も複雑に関連していて真の原因は読み取れないし、もしかしたら調査で聞かれたから初めて考えて回答したかもしれません。
それで結局どうするか というと、仕事をしているチーム、グループ単位で問題となっていることを解決していくことにします。
チームビルディングの3つの視点、人材力、組織力、関係力 から解決策を考えます。
人材力は、人と人は違う、強み弱みも違う、得意不得意も違う ということ、
組織力は、組織の目的・目標だったり、規範やルール、仕組みなど、
関係力は、コミュニケーション
です。
例えば、組織風土が悪い というようなことがあったとき、コミュニケーションが悪い と考えてしまうかもしれません。
一般的なコミュニケーション研修では、傾聴 とか、わかりやすい話し方 とか、上手い人のまねをする といったことを学ぶかもしれません。
しかし、本当のところは、それぞれの考え方のクセの違いかもしれません。(人材力)
苦手なことを任されているからかもしれません。(人材力)
決められたルールが守られていないからかもしれません。(組織力)
このような視点で解決策を考えていくことが、会社を変えていく早道です。
さらには、アンケートの個別意見や、面談での個人からの意見についても、無視することはいけませんが、一つずつ対応していくというのも得策ではありません。
目に見ている問題を直接解決しても、本当の原因を外していては解決にいたりません。
そのためにはシステム思考(氷山モデル)の考え方が必要です。
中小企業であれば、社長自らがそういった視点、考え方を身に着けておくことが、採用・定着難だったり、多様性といわれる現代の経営力の一部として重要だと思っています。
なぜなら、不都合な真実として、人は変わりたくないし、変わろうとすることは自然には起きないからです。
しかし、一方で人の問題はなくなることはありません。なぜなら、社員はロボットではないので、社長の思うようにはならないからです。
そんな会社でマネジメントするためには、人と組織の原理原則を身に着けておくことが求められていると思います。
私自身もこれを知って、マネジメントとの向き合い方が楽になりました。
そんな考え方を体験していただけるプレセミナーを開催します。
「コンサルタント」であり「社長」でもある私ですので、お伝えできることがあると思っています。
是非、ご参加ください。早割は2/14までです。
参加していただいた方には、私がやっている面談について、チームビルディングで学んだことと絡めながら整理した小冊子を差し上げます。お伝えしたいことをまとめたらPDFで60ページになってしまいましたが、すっと読めると思います。
それでは、今日はこの辺で。
最後までお読みくださりありがとうございます。