目的目標を策定する際の注意点など

働き方改革はチームビルディングで実現!

今いる社員がそれぞれの強みを発揮して
ビジョンを実現する強い組織づくりをすすめる
現役経営者でありチームビルディングコンサルタントの梶川です。

 

コロナウイルスの状況が日に日に悪化している今日この頃ですが、個人的には先々週くらいから違うフェーズに入ったような気がしています。

これまでの状況が指数関数的に悪化した というよりは、感染力や感染状況などが変化したような、明らかにこれまでとは違うウイルス(亜種?)が広まっている感じがします。

欧州やアメリカの状況が他人事ではない、そんな準備を個人個人が真剣に考えて行動するべきときだと思っています。

 

そんな状況の中ですが、、4月から新年度を迎えて新しい目標に向かって進む時期ではあります。

先週、ビジョンの話を書きました。

ビジョンとは目的を達した姿(映像で見える状態)です。

会社のビジョンであれば、会社の目的は理念とかミッションなど、会社の存在意義であったり、成し遂げたい未来であったりします。

 

そして、それをもとに、中期的(3年程度)な目標とそのビジョンを考えます。

3年後に達成していたい目標とその具体的な状況をイメージするということです。

これを全社的に達成するために、目標を分担することになります。

会社の目標が組織1(例えば 部)の目的となり、それを達成するための「部目標」を策定します。

そして、その部目標が組織2(例えば 課)の目的となり、それを達成するための「課目標」を策定します。

そして、課目標が個人の目的となり、それを達成するための「個人目標」を策定します。

そうすることで、個人目標を各社員が達成すると、ひいては社目標が達成する という構図になります。

目標(なにをする)は、目的(何のために)の手段 という関係です。

個人目標までの設定には、この形ができていることが大切です。

 

もう少し細かく見るとこんな感じです。

ここで大事なことは、個人=社員 は会社の目的、目標の達成のために分担すべき目標のほかに、個人としてやりたいことがある という点です。

こんなイメージです。

社員は「人」であり「機械」ではないので、上位から降りてくる目標だけをやっていればよい というものではありません。

これだけだとやらされ感や、自分のやりたいことはこの会社ではやれないという絶望感にまで発展する可能性があり、その結果、退職ということになりかねません。

個人目標1=個人目標2はあり得ないので、したがって、上位から降りてくる「個人目標1」と自分が個人でやりたい「個人目標2」について、できるだけ接点を多くとれるように配慮することが必要です。

これが最近言われているエンゲージメントに繋がるのですが、つまり、上司(マネージャー、管理者)の重要な業務であり、存在意義です。

余談になりますが、オーナー社長の場合、会社で唯一 個人目標1=個人目標2 です。よく、経営者意識を持ってほしい と言われるオーナー社長がおられますが、そもそも無理な注文ということですね。

 

さて、未曾有の状況の中で目標の見直しや、戦略の見直しを迫られている経営者も多いと思います。

日々、目の前の環境の変化への対応に追われているかもしれません。

ついつい、新しいことをやればなんとかなるのではないか と思ってしまいがちです。

ですが、こんなときこそ、自社の強みの棚卸しが大事だと思っています。

どんな事業がうまくいっているか、どんなお客様とはうまくいっているか、どんなエリアがうまくいっているか、、など、上手くいっていることを整理してみてください。

そのうえで、なぜ上手くいっているのか。それを可能にしているのは何か。それが御社の強みです。

余裕があって、次の一手を打てるのであれば、その強みを活かすことを考えてみてください。

その時に考慮すべきはリソースです。資金や人、スキル、情報、ノウハウなどが、次の一手と整合とれているかどうか を検討してください。自社内にあるか、外部から調達できるのか、など、リソースがなければ戦略は絵に描いた餅です。

かえって状況を悪化させることもありますので、しっかり見極めてください。

 

もし、もう余裕がないなら、じっと我慢です。

弱い虫も強風にあおられれば、じっと我慢しています。

しかし、あきらめるわけではありません。事態の変化をじっと見極めているのです。

それまでは、一見、微動だにしていないようですが、少しずつ足を動かしたり、向きを変えたりしています。

会社としても、じっと耐えているようでいて、その中では、無駄な出費を減らし、体制を整え、いざという時に備えることが大切だと思います。

しかし、結果はコントロールできません。

私たちにできることは、刻々と変化する外部の状況と自社の状況を見極めて、その時点で最善と思われる手を打つ ということだけです。

そのときに、最善の判断ができるように、根拠のない情報に振り回されて盲目的になってしまうことのないように、自分を整えておくことができるといいと思います。

 

尊敬する人に話を聞くのもいいと思います。

自分だけで考えていると苦しくなります。

後半の方が長くなってしまいましたが、自分も経営者として他人事ではありません。

自分が以前苦しんだことを踏まえて、自分に言い聞かせることも併せて書きました。

共に、乗り越えて行きましょう。

 

それでは、今日はこの辺で。

最後までお読みくださりありがとうございます。