テレワークがうまくいかない?
働き方改革はチームビルディングで実現!
今いる社員がそれぞれの強みを発揮して
ビジョンを実現する強い組織づくりをすすめる
現役経営者でありチームビルディングコンサルタントの梶川です。
新型コロナウイルスの影響で人との接点を減らす努力が必要とされる中で、弊社も通勤は自家用車だけに限る とか、社内で3密を避けるために一つ飛ばし配席やテレワークなどで在席率50%以下を目指しているところです。
が、リモートデスクトップ方式を採用(CADのライセンスやセキュリティの関係で)したところ、急な注文増によりそのアプリケーションの配布が予定より半月遅れ、さらにその会社のサーバーがパンクして接続が5分置きに切断するんなどの不具合にもまれ、なかなか思うように進んでいない現状です。
そんな状況でもあるので、並行してテレワークに関するオンラインセミナーをいくつか受講してみました。
ハードの準備から、仕事をする上での注意点などソフトの部分の説明もありました。
情報の共有の仕方 とか、ZOOMの使い方の留意点 とか、それらはそれでなるほど というものが多かったのですが、どうしても各論的になりやすい というか、そのまま導入してもうまくいかないかも というものもあります。
基本的には事例紹介になりますので、致し方ないのですが。
これまで、働き方改革やワークライフバランスの切り口で紹介されてきたテレワークが、どちらかというとBCP的な理由で導入を余儀なくされている部分が増え、慌てて実施しているところが多いと思います(弊社も半分はそんな感じ)。
いずれにしても、リアル100%だった仕事のやり方が幾分かはテレワークの混在で仕事をすることになりました。
つまり、働き方(やり方)が変わったということです。
組織が変わるときには、タックマンモデル(ここではもうお馴染み)に従います。
テレワーク混在の仕事をするというチームが「形成」されました。
どうやってやったらいいか、どんなことになるのか などの不安が襲ってきて、やり始めたものの 上手くいかずに絶望に向かいます。「嵐」のような状況です。
そこであきらめずに、もがいたり、いろんな方法を試したり、トライアンドエラーを繰り返しているうちにチームにとって良い方法やルールが決まっていきます。「秩序」ができます。
そして、それが馴染んできて、当たり前になってくると「成果」がでるのです。
ここでのポイントの一つ目は、テレワークを始めたら みんな不安に思うし、上手くいかないことも多いし、一時的には非効率になることは仕方がない と思っておくということです。
それを、これまでのような生産性を維持することを前提にしていたら疲弊してしまいます。
ある程度、おおらかに見守ることが必要なんだと思います。
二つ目のポイントは、新しいことを始める時は、ルールは後から決まる ということです。
それを、あらかじめバッチリなルールを決めてからやろうとしても、あとでフィットしないことが往々にして起きる ということと、ルールを決めている間に時間が過ぎてしまう ということです。
やりながらでないと学べないので、社員にとって不利益にならない ということだけを決めておいたらあとはGoだと思っています。
そして、私が思う一番大事なことは、こうやってチームでやり方やルールを考えることで、チームとして谷をくぐりテレワーク下での強いチームができあがる ということです。
人事や会社の上の方の人が決めたルールをあてはめるのではなく、自分たちでやり方を考える というのが大事なんだと思っています。
強いチーム というのは、人材力×組織力×関係力 が整っているチームです。
人材力は、人と人は違う という前提で、メンバーの強みや弱みを自分もお互いも理解していること。
組織力は、そんな違うメンバーが目指すものを共有しているということ。目指すルールや役割を理解しているということ。
関係力は、そんなお互い異なる特性の人たちが力を発揮しあえるコミュニケーションができる ということ。
テレワークになって、人と人は違う ということは変わりませんが、近くにいないことでその認識が希薄になっていく傾向はあるでしょう。さらに、デジタル環境に慣れているか、PC操作になれているか は影響が出てくるでしょう。
組織力としては、テレワークになっても会社として目指すものはかわらないはずです。ただ、テレワークに適したルールやしくみは必要になるでしょう。
関係力としては、webでは顔が見えづらい、意見が言いにくい、情報が伝わりにくい といったようなことが起きますから、各自が留意するほか、組織力として関わるルールに反映することが必要になってくるでしょう。
いずれにしても、ルールさえ決めればうまくいく ということではありません。
いろんなことが起きる前提で、それと向き合って解決していく心構えがあれば大丈夫ではないでしょうか。
ただそこは、起きた問題一つ一つを解決するのではなく、そこは氷山モデルで構造に切り込んでくださいね。これもここではお馴染みですね。
それでは、今日はこの辺で。
最後までお読みくださりありがとうございます。