負けないリーダーシップ

働き方改革はチームビルディングで実現!

今いる社員がそれぞれの強みを発揮して
ビジョンを実現する強い組織づくりをすすめる
現役経営者でありチームビルディングコンサルタントの梶川です。

 

新型コロナウイルスの影響による緊急事態宣言の延長が決まりました。

罹患の心配ももちろんのこと、経済の落ち込みの心配も自粛の長期化によりさらに重くのしかかってきます。

経営者としては、今日どうするか、明日どうするか、1か月後どうなっているか、来年は? など、さまざまな不安と恐れと向き合っている状況かと思います。

 

以前、メンバーが疲弊しているときのリーダーシップ という投稿をしました。

大災害などを経験した自衛隊メンタル教官が書かれた書籍を参考にしています。

普段の健康的な状態のときのリーダーシップを『勝つリーダーシップ』と呼び、疲労が蓄積してきたときのリーダーシップを『負けないリーダーシップ』と呼んで、大規模災害の救援などで、長期にわたり心身共に苛酷な状況が続く場合に留意していることが書かれています。

新型コロナウイルスの影響の長期化で、まさに心身共に苛酷な状況がつづくことが予想される今、この考え方が必要だと思ってこの記事を書いています。

 

この中では、ここでいう『負けないリーダーシップ』の状況に陥るのに、「月80時間を超える残業なら3ヶ月」「睡眠時間が4時間を切るペースなら2週間」と言います。

こうなると、普通の状態でなくなるので、
・些細なことでイライラする
・普段ならしないミスがでる
・人間関係がギクシャクする
・自分本位になる
などというようなことになります。

ですので、危機状況に立ち向かっている中で、社員の表情や様子に気を配り、こういった症状がないか に留意しましょう。

 

そして、経営者のみなさん、ご自身にもあてはまることないですか?

なんとか状況を打破したいので、銀行や専門家に相談しても素直にアドバイスを聞けない、イライラする なんてことありませんか。

銀行や専門家はなんとか改善させたい と思っていますから、励ましたり、最善と思われるアドバイスをしたりするでしょう。

あなたが追い込まれていることはわかっていますが、経営者なんだからがんばりましょう と背中を押しているかもしれません。

しかし、これは勝つためのリーダーシップであって、この状態のときには、指導、修正、教育は効果がないと言われています。

なぜなら、起きていることの原因は本人の性格や能力の問題ではないからです。

つまり、疲労レベルが元に戻れば、行動も元にもどるのです。

 

負けないリーダーシップで心がけるべきは、
・今何をしようとしているのか、誤解のないように明確な表現で伝える
→情報伝達が難しくなる;誤解を生じやすい・・しつこいほど確認
・仕事をきる
・3分の1の法則:この疲労レベルのチームの能力は普段の1/3と認識する
・鍛える、乗り越えさせるにこだわらない
とあります。

経営者自身がこの状態であると、専門家らのいうことが誤解して伝わる可能性があり、判断能力も通常の1/3になので遅くなったり、間違ったりするリスクがある ということです。

さらに、「がんばろう」は効果的でない ということです。

 

こうなったときは、休むしかない。

「何もしないこと」が最も効果的といいますが、そうもできないかもしれません。

このような状況にならないことが一番良いので、温かい食事、良質な睡眠、休憩をとるのも仕事のうちと考え、日々の過ごし方にも留意していくのが良いのではと思います。

もし、先述のような症状を自覚したら、早めに休むなどして、対応を心がけましょう。

がんばることが前提でない、単に人と話をする機会をみつけて気晴らしするのも効果的かと思います。

『負けない』ために。

共に乗り越えていきましょう。

 

それでは、今日はこの辺で。

最後までお読みくださりありがとうございます。