普段やっていないことは急にできません

働き方改革はチームビルディングで実現!

経営者自身のアライメントと組織のアライメントを整えることで
自然に業績があがる会社にする
現役経営者でありチームビルディングコンサルタントの梶川です。

 

先週末はチームビルディングを学んでいるコミュニティの合宿で仙台 秋保温泉に行ってきました。

合宿ですので、学びはもちろんのこと、久しぶりにリアルで会うメンバーとの懇親だったり、温泉や食事を楽しんだり、副次的なことも含めていろいろなことが学びになる貴重な時間でした。

 

学び はというと、今回はシナリオ・プランニングでした。

シナリオ・プランニング とは、という点はググってもらえればいくらでも解説があると思うので割愛しますが、簡単に言えば、将来起こりうるシナリオを想定してプランする という感じです。

といいつつも、こうやって書くと、ベストケースやワーストケースを想定して計画する という風にとらえられがちですが、シナリオ・プランニングではシナリオを決め打ちしません。

未来が現在の延長に想定しやすかった時代は、想定される未来へのシナリオに基づいて自社の経営計画を策定し、それに基づいて経営し、PDCAを回しながらあくまでも計画どおりにいくように対応してきました。

しかし、未来と現在がつながっていない現代、つまり、未来が予測できない現代においては一本のシナリオを作る意味はあまりありません。

そんな未来に向けてどのように対応してくのか というのがシナリオ・プランニングです。

ですから、想定される未来をいくつも予測して、そのために取るべき施策をあらかじめ決めておく という考え方です。

 

実際、合宿では、1チーム4人程度で6チームがシナリオを考えてみました。

基本的に、同じ情報を持っているはずなのに、出てきたシナリオは一つとして重なりませんでした。

それは、そこにいるメンバーの強みや特性、興味関心のポイントが違うからです。

シナリオを策定する前のステップでは、重要と思われる2軸を決めますが、その選び方でシナリオは変わります。

その後のステップにおいては、2軸によって作られる4象限それぞれにおいて、想定しうるシナリオをストーリー化し、それに対応するビジネスモデルを考えます。

そして、そのビジネスモデルを実現するための具体的アクションを考え、それを自社での優先度を決めて、どう対応するかを決めます。

結果的に、一つのシナリオを想定するのではなく、考えられるシナリオから当社にとって必要なアクションを事前に決めておき、どんなシナリオになったとしても=すべてのシナリオを横断的に進むとなったとしても 対応できるようにしておく ということが可能になります。

 

こう考えると、シナリオそのものの精度 というよりは、シナリオのバリエーションを広げて話し合う機会が重要になります。

ということは、シナリオ・プランニングを行うメンバーの多様性とそれを受け止めて対話できる関係性がとても大事だということです。

そこに、忖度や同調圧力、社内政治的な要素があればあるほど、未来を見誤る可能性が大きくなるということであり、会社の未来が危うくなるということだからです。

シナリオ・プランニングでは、創ったシナリオそのものにあまり意味はなく、その過程が重要と言われます。

その理由が、そういうことです。

 

ということは、シナリオ・プランニングという課題を通じて、次世代経営者の育成が可能になると感じました。

そもそも、未来を想定する ということに加えて、メンバー同士が対話する ということの難しさを学ぶことができるということ。

その結果、不確実な時代、多様性の時代における対話の重要性に気づいて、全社的にチームビルディングを当たり前にするきっかけになるかもしれません。

見たくない未来に向き合うとき、だれかのリーダーシップが必要になります。

そして、だれも見たことのない未来に向けて進むと決めたとき、だれかがリーダーになる必要があります。

その不安や嵐を乗り越えてフォロワーが出来た人が、まさに次世代リーダーになれるのでしょう。

そういうプロセスを経て、強い会社にしていきたいと、自分でも思っています。

 

ちなみに、強い というのは、最近の言葉を借りればレジリエンス と言えるでしょう。

レジリエンスの高い会社になるためには、変化対応性の高い会社であることだと個人的には考えています。

しかし、非日常になって初めて変化しようと思っても、それまであまり変化してこなかったとしたら難しいという事実に直面すると思います。

ですから、日常から変化しつづけているということがポイントになるのかなと思います。

決まったことをやり続けている のではなく、新しい取り組みや新しい考え方を日常的に社員に投げかけることが経営者としては必要なんだと思います。

ということで、私も日常から変化を求めるべく、普段なら泊まる必要のない名古屋のホテルにてこれを書いています。(ただ単にGOTOでお値打ちだったという説もあります)

 

それでは、今日はこの辺で。

最後までお読みくださりありがとうございます。