多様性とは自分がされてうれしいことを相手にしないこと

働き方改革はチームビルディングで実現!

経営者自身のアライメントと組織のアライメントを整えることで
自然に業績があがる会社にする
現役経営者でありチームビルディングコンサルタントの梶川です。

 

多様性と言われて久しいです。

が、本当に多様性がうまく機能していることって少ないような気がします。

 

多様性と言われる背景には、生産年齢人口の減少による労働力不足の問題、それに伴う1億総活躍の考え方、そもそもジェンダーや国籍、グローバル化に伴う考え方、個々人の価値観の多様化=消費者ニーズの多様化への対応(生み出す側も多様であること)などなど、いろいろあります。

そういう背景や考え方は理解できるけど、現場では日常の忙しさのなかでいちいち気にしてられないことが多いのではないでしょうか。

ジェンダーとか国籍のようなわかりやすい違いは、まだ、認識しやすい と思いますが、個人の価値観の違いとか、見えにくい(認識しにくい)違いはついつい見逃しがちです。

その結果・・・あいつとは話があわない とか、言っても言ってもわかってくれない とか、どうせ○○だから・・・ のような。

私もついつい イラっ と反応してしまうことがあります(汗)

 

うまく活かせてるな と思うときは、意見を聞いたり、役割を分担できたり、自分の型におさまらないことでいい感じになっている と感じています。

私は周りを盛り上げたりして巻き込むことは苦手なので、社員にもその旨伝えて、得意な人に任せています。

コツコツ最後までやりきることが苦手なので、そこが得意な人にお願いしています。

昔は、自分が苦手なことをお願いするのは、その人も嫌だろうな と思っていたのですが、そういうことが得意な人は苦も無くやっていることを知り、楽になりました。

逆に、昔から言われてきた「自分がされていやなことは相手にしない。自分がされてうれしいことをしてあげなさい」ということが必ずしも真ならず と気づき、気をつけています。

 

多様性を活かすコツは、U理論でいうところのダウンロードからの保留ができるかどうかにかかっていると個人的には思っています。

U理論についてはこちらを参照してください。

保留できると観ることができるようになるので、他人の意見を聴きやすくなるからです。
観るとは「頭の中で起きている雑念(過去の枠組みなど)に意識を奪われず、目の前の出来事にくぎ付けになる」ということ

しかし、保留する というのは、自分の固定観念や思い込みなどの自分の過去の枠組みからいったん外れて、評価や判断、結論や決めつけをいったん保留してみる ということなので、とても難しいです。

人は一般的に、私の イラっ のように、刺激に反応しやすいからです。

自分の過去の枠組みに基づいて、普通こうだろう とか、あいつは間違っている とか、やってしまいがちです。

結果、自分に合わないことは拒絶してしまい、多様な人を受け止められなくなる となります。

 

で、おススメするのは ツールを使う ということです。

一つは、効き脳診断

これは何度も紹介していますが、それぞれの思考特性を理解していると、感じ方の違いとか、何か違和感があるときとか、「うーん・・」となってしまうときに、「そうか、思考特性が違うからなのかな」と思うことができ、刺激に反応するのではなく一旦保留できます。

 

他には、ときどき紹介しているシステム思考の氷山モデル。

これも、起きている問題を目の前のできごとレベルにイラっと反応してしまうことで本当の原因を見誤ったり、誰かのせいにしてしまったりする前に、その問題のパターンは何だろう、構造は何だろう、潜んでいるメンタルモデルは何だろう と考えることで、自分の枠組みを一旦保留することができます。

 

そのほかには、こちらで提供しているチームビルディング診断も使えると思います。

会社、組織がうまくいってないな と社長や人事が思っても、当の現場は変わりたいとは思っていません。

刺激ー反応レベルのやりとりになると、変えなくては VS 変わりたくない の構図になりがちです。

そんなときに、客観的なサーベイデータを挟むことで、お互いの主張を一旦保留し、解決のための話し合いに移行することが可能になります。

 

そのほかにもいろいろなツールがあると思います。

が、ここで一つ留意点。

それは、ツール自体は問題を解決しない ということ。というよりは、正解を教えてくれるわけではない といった方が正しいですかね。

人と組織の問題はルービックキューブなので、これを解決するためには 対話 が必要です。

対話とは、意見のその背景や意味を考えながら意見を聴き、意見を交わすことです。

そのために必要なのが、保留することです。

言い換えれば、ツール自体は正解を教えてくれるわけではないけれども、有益な対話のきっかけを与えてくれる という感じですね。

ツールに使われるのではなく、ツールを使う という方が人間らしいですよね。

多様性を活かすために、ツールを有効活用してみてはいかがでしょうか。

 

ちなみに、私の イラっ は特定のパターンなので、それが起きそうになったら投げかける質問を決めています(^^)

 

それでは、今日はこの辺で。

最後までお読みくださりありがとうございます。