リーダーのリーダーシップは?

社員が自立的にやりがいをもって働いて、社長が本来の仕事をすることで可能になる、
持続的経営=自働経営 の実現をサポートする
自働経営ナビゲーターの梶川です。

 

こちらの投稿で、経営者はリーダーであり、フォロワーがいることが大事 という話をしました。

では、リーダーはどんなリーダーシップを発揮すればよいのでしょうか。

 

ある会の会長や、組織の長である人たちを見て、

「あの人はリーダーシップがある」

ということがありますが、その場合のリーダーシップとは、「決断力」とか、「強さ」とか、「寛容さ」といったものを感じて、「リーダーシップがある」と評していることが多いです。

 

リーダーシップとはいろいろな定義がありますが、最強のチームビルディング®では、

■リーダーシップとは人が人に対して与える影響力

と言っています。

先の例では、その長が発揮した影響力を、結果として「決断力」や「強さ」、「寛容さ」等々を感じているのです。

つまりリーダーシップとは、リーダーだけでなく、すべての人が発揮するものであり、その人の何かしらの言動によって、もしくは存在によって相手に与えるものです。

その人の強みや得意なことが発揮された結果ですので、自分では意図せずに、自然と発揮されるものと理解できます。

そう考えたとき、もし、経営者が先頭を歩くようなリーダーシップを持っていなかったら経営者には不向きなのでしょうか。

 

ビジネスでのリーダーと似たような言葉にマネージャーがあります。

マネージャーとは、マネジメントする人のことです。

マネジメントとは、P.F.ドラッカーによれば、「組織を構成する人が、 その人の強みを生かして 成果を上げ、自己を実現し、弱みを無効化するように 組織を運営する方法」と定義しています。

つまり、マネージャーは「成果をあげるために、それぞれの影響力(リーダーシップ)を把握して活かす人」と言うことができます。

日本語で言う、単なる管理職とは異なるイメージです。

もし、経営者が先頭を歩く(リーダー)ようなリーダーシップを持っていなかったら経営者には不向きなのでしょうか の問いには、

マネージャーになる という答えがあるのではないかと、個人的には思っています。

リーダーのリーダーシップを持っている人にその役割を担ってもらい、自分自身はフォロワーとしてサポートしながら、社内のリーダーシップを把握して活かす体制を構築する という形です。

リーダーは先頭を歩いていますから後ろを振り返ってマネジメントしている余裕がありません。

ですから、その役割を担う ということです。

逆に、経営者自身がリーダーとして先を歩く場合には、後ろを守ってくれるフォロワー、メンバーが必要になるということです。

経営者とても万能ではありません。

自分を含めて、経営に必要なリーダーシップを持ったメンバーでチームを創って経営する のが、これからの経営のように感じています。

社員の価値観も、社会も多様化(が顕在化してきた)現代では、一人のカリスマによる経営は難しくなってきていると思うからです。

中小企業といえども、永続的な経営を目指すのであればチームによる経営を考えてみてはいかがでしょうか。

一方で、そのためには、自分自身も苦手なことや弱みを認め、オープンにすることが求められますので、”経営者たるもの” というような価値観で生きてきた場合には抵抗があるかもしれません。

が、いろんな意味で、等身大 がおススメです。

 

それでは、今日はこの辺で。

最後までお読みくださりありがとうございます。