人を変えるなんておこがましい

社員が自立的にやりがいをもって働いて、社長が本来の仕事をすることで可能になる、
持続的経営=自働経営 の実現をサポートする
自働経営ナビゲーターの梶川です。
最近考えていることをつらつら書いてみます。
機械論的世界観ではなく、生命論的世界観の方が自然ではないか。
人という生命あるものが集合している世界や組織だから、インプットしたら決まったアウトプットが出る機械をベースにした組織論は不自然だと思う。
そして、生命世界ではどうやら因果関係もすべてではないらしい。
量子力学が少しずつ明らかになり、必ずしも原因に応じた結果がでるわけではない ということがわかってきつつあって、益々、機械論的世界観では不自然なのだろう と感覚的に感じています。
とはいえ、それをきちんと説明できるほど理解しているわけではありません。
自分のストレングスファインダーの最上位は「個別化」です。
解説によると「個別化という資質を持つ人は、一人一人が持つユニークな個性に興味をひかれます。異なるタイプの人たちの集団をまとめ、生産性の高いチームを作ることに長けています。」
とあります。
だから、チームビルディングに惹かれています。
なので、一人ひとりの力が活きていない と感じる状況を残念に思います。
一人ひとりが活きる世界はやはり、生命論的世界観 であると思います。
なので、ついついそういう組織であるべき という主張をしてしまいがちです。
私のブログもそういうスタンスで書いてしまっている記事もあるやもしれません。
そうならないように と思ってはいるのですが。
もちろん、会社組織と言う視点でいえば、組織はビジネスモデルと整合している方が自然であることは理解しています。
製造業などでは機械のように正確に仕事をすることを求められる職種もあります。
ただ、そうであっても働いているのは人 であることに間違いはありません。
そういう前提で経営されていればいいと思います。
もっと言ってしまえば、いくらビジネスモデルと整合するといっても、人を人としてとらえられないビジネスがあったとしたらそのビジネスに大きな問題があるのではないか と感じます。
そもそも、そのビジネスに価値はあるのか。
それぞれの価値観なので、みなが満足しているのであれば、それはそれでいいかもしれません。
しかし、不自然に感じてしまいます。残念な気がしてしまいます。
だから、ついつい変わったほうがいいですよ と言ってしまいます。
でも、変わるか変わらないかは、本人が選択していること と言うことも理解しています。
人を変えるなんておこがましい ということも理解しています。
実際、チームビルディングに取り組んでも、急には変わりません。
人が集まっている組織ですから、だれかの思うようにはなりません。
何かを働きかけたら何かが起きます。その起きたことに対してまた働きかけます。
何が起きているのか、起きたがっているのか、そこにある見えない力学やエネルギーの流れを感じながら効果的な次の打ち手を打っていきます。
自分自身のこうあるべき が強いと、そのわずかなゆらぎを見逃してしまいます。
しかし、適切な打ち手を打っていけば必ず良い方向に変化していきます。
こうやって書いてみると、私の目指しているものは、目的を達するのにそこにいる人たちにとって自然に釣り合いの取れているチームをつくること です。
だれかが我慢したり、負担が偏ったりするのではなく、それぞれが自然でありながらチームも自然である という状況です。
できることなら長期的に関われるといいと思っています。
自分たちできちんと適切な打ち手を打てるようになるまで。
病院や整体でもそうですが、よくなってくると これくらいでまぁいいか となって通院をやめてしまい、後に再発することはよく聞く話です。
それを乗り越えていかないと、せっかくの取り組みが無駄になるので、それは避けたいという思いです。
人を変えるなんておこがましい と思います。
ましてや、私ができることが世界で最善 ということもありません。
マーケティング的に言えば、自分の少し後の人がついてくる と言われ、そうだと思う部分もありますが、自分が偉そうなことを言っていいんだろうか という自問自答は免れません。
しかし、不自然で残念な気持ちが大きくなると、ついつい語っている自分がいます。
ですので、謙虚に真摯に学び続けていかないといけないと思っています。
時々へこむこともありますが、人は人によって磨かれる 死ぬまで不完全 と思って成長していきたいと思います。
人を変えるなんておこがましい と思っています。
ですが、人は変わろうと思ったら変わります。
変わろう と思った方には何かしらの役に立つ記事を書いてきていると思いますし、これからも書いていこうと思います。
それでは、今日はこの辺で。
最後までお読みくださりありがとうございます。