強みを活かすポイント

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自働経営®ナビゲーターの梶川です。

 

強みを活かす ということをよく聞くようになりました。

チームビルディングでも、「個人の強みや長所を最大限に活かし、ビジョン達成に向けた強い組織創り」と言っています。

一方で、

自分の強みがわからない
強みの活かし方がわからない

という質問も聞かれます。

自分の「強み」とは、ある意味、勝手にできてしまうこと、意識せずにできてしまうこと ですから、自分では気づきにくいものであると言えます。

 

知る方法としては、

小さい時から得意だったこと
人に褒められたこと
苦労なくできていること
などを振り返ったり、掘り下げたり、書き出してみる というようなやり方があります。

ストレングスファインダーのような診断を使用する方法もあります。

 

強みを知る ということについてはこういうことなのですが、これはあくまでも絶対値であって、強みを活かす ということにおいては、所属している組織やチームおける相対値であることに留意する必要があります。

人の前に立つことが得意だったとしても、もっと得意な人がいた場合にはあまり得意には見えないでしょう。

周囲の人は、行動された結果でしか判断することができません。

その行動された結果を相対的に比較して、「あなたは〇〇が得意ですね」とか、「△△に強みがるように感じます」というフィードバックをくれます。

自分では□□が得意だと思っているのに、自分が思っていることと違うフィードバックをもらうことがあるとしたら、こういう理由です。

その組織、チームにおけるあなたの強みはそうみられている ということです。

これが、違う組織、チームに異動したら、また異なってみえるということになります。

 

で、強みを活かすことを考えるとき、自分が強みだと思っていることを発揮すべきか、周囲に認められている強みを活かすべきか という考え方があると思いますが、私個人的には、両方すればいい と思います。

自分の強みは苦も無くできることですから、積極的に発揮していったとしてもストレスがあるわけではありません。

遠慮なく、その強みを活かせばよいと思います。

一方、周囲に認められている強みは、自分としてはそれほど得意でなかったとしても、相対的には他者より優れていることですから、組織やチームのために活用していくことが望まれるでしょう。

絶対的な強みよりは若干意図して使う必要があるかもしれませんが、それでも苦手なことよりは苦はないはずです。

また、それによって新たな強みとして修得できれば自身の成長にもつながります。

 

強みを活かすうえで、もう一つ欠かせない要因は環境です。

強みを活かすことを躊躇するような風土、例えば、

できないことを責める(できることよりできないことにフォーカスする)
失敗を責める(強みを発揮して失敗したら立ち直りにくい)

というような組織やチームだったら、強みを活かすよりは弱みを克服することを求められたり、失敗しないようにチャレンジしないようにしてしまうでしょう。

強みがある ということは、当然、弱みもある ということです。

そして、それは自分にもある ということです。

ですから、メンバー相互に強みや弱みを知り、相手が強みを活かしてくれることで自分の弱みをカバーしてくれている という感覚をもてるかどうかが大切です。

 

特に、職位が上の立場の人は、部下に弱みを見せにくいので部下に頼らないようにしようとしがちです。

そして、いつまでも自分が得意でないことを自分でやり遂げようとしてしまいます。

しかし、上司に求められるのは自分で何でもやれる のではなく、部下の力も利用しながら組織として成果を上げることです。

とすれば、自分の苦手なことは得意な部下に任せる方が成果があがります。

なぜなら、得意なことをやったほうが速く、ミスなくできるからです。そして成長も早いです。

強みを活かす組織にする目的は、こういう理由です。

 

ということで、強みを活かすためには、組織・チーム全体で取り組まなければうまくいきません。

何のために強みを活かすのか を明確にするところから始めてみるといいと思います。

 

それでは、今日はこの辺で。

最後までお読みくださりありがとうございます。