不安は順調

社員が自立的にやりがいをもって働いて、社長が本来の仕事をすることで可能になる、
持続的経営=自働経営® の実現をサポートする
自働経営®ナビゲーターの梶川です。

 

弊社で今年4月に経営企画室を設置して半年が経ちました。

経営企画室を設置した目的は、一言でいうと次世代の経営をチームで執行する体制をつくるためです。

具体的な事業承継のタイミングを決めているわけではないですが、VUCAの時代とか、多様性の時代と言われるこれからに適応していくために、中小企業といえどもトップ一人に頼っているのは危ういと考えているからです。

経営企画室として正式に設置する1年前から同じメンバーで彼ら世代のビジョン(3~5年後を想定)を考えてもらいました。

そしてこの4月から、月イチの全社会の運営を彼らに任せ、ひとまずビジョンを全社に広めていくことをしてきました。

もう一つ、これまで私1人で行っていた全社員との面談を、メンバーで分担して行ってもらうことになりました。この担当は部署をまたいでいるのでクロス面談となっています。

 

これまでに、ビジョン浸透のプロセスでもなかなか共感してもらえない苦労をしたり、クロス面談で相談された内容をうまく処理できずに大ごとになってしまったり、ということが重なり、半年たった今、うまくいかない悶々とした状況に陥っていました。

直近の会議では、そもそもの経営企画室の目的を話し合いましたが、経営企画室って戦略を決める組織だと思っていた とか、企画室の解散を提唱するメンバーも出たくらいです。

そこまで私はオブザーブしていただけなのですが、まず初めに「順調だね」と伝えました。

何が順調なのか というと、タックマンモデルで説明します。

ある目的でチームが作られる=「形成」 されると、目的の達成=「成果」は一足飛びに上がるわけではありません。その過程では、不安や場合によっては絶望な状況=「嵐」 の状態になり、その中でもがきながら(やりながら)こうやればいいなないか というような糸口をみつけ、新たなやり方=「秩序」が出来上がり、「成果」が生まれるのです。

これにあてはめれば、まさに経営企画室は「嵐」の真っただ中です。

そういう意味で 順調 と伝えたのです。

ここを乗り越えなければ成果は上がりません。

恐怖でやめてしまったらそれまでです。

 

彼らの芯中には、人のトラブルは面倒なもので、できるだけ関わりたくない ということがありました。

それぞれの人の問題であって、仕事の中に持ち込むべきでない という考え方もあるようです。

そこで伝えたことは、それも「経営」だということです。

マッキンゼーの7Sのフレーム(ここでもよく使っていますが)で説明できるように、

ハードの4Sと呼ばれる、いわゆる「戦略」の部分と、ソフトの4Sと呼ばれる、いわゆる「実行」の部分、双方あって「経営」なんだよと。

戦略と実行の双方が伴って初めて成果があがるのですが、どうしても経営というと戦略なんだ と、弊社の社員でも思っているのですから、世の経営者ならなおさらそう思ってるかもしれません。

 

この2つを伝えた結果、メンバー全員が腑に落ちたようで、顔つきも変わり頑張る気持ちになってくれたようです。

嵐の不安な状況を乗りきるために必要なことは、どのような成果を得たいか、そのビジョンに共感し、メンバーで共有できるか です。

そのために企画室メンバーには1年前からビジョンを策定してもらっていましたが、そして、そのプロセスで谷をくぐりチームになっていてくれれば と思っていましたが、この状況を見る限り、昨年1年間は谷をくぐっていない=嵐を避けた ように感じます。

その場には私が参画していなかったので、場をファシリテート=嵐をくぐらせる 人がいなかったということです。自分たちでは不安だから嵐に突っ込んでいけなかったんでしょうね。

そういう意味では、彼らが策定したビジョンに対する、彼ら自身のコミットも高くないように感じます。

そして、最後には社長がなんとかしてくれる と思っているように思いました。

ですので、次回会議ではその辺を刺して、もうひと転がり谷に下ってもらおうと思っています。

 

とはいえ、私もチームビルディングを学んでいるのでこういうことができているなぁ と思います。

もし学んでいなかったら、メンバーと一緒になって不安をかき消すように出来事に対処してしまい、メンバーと一緒に混乱していたように思います。

そういう点からも、多くの社長にはチームビルディングを知ってもらえるといいのになぁ と常々思っているところです。

そもそも社員にはこれらのことは3年前から弊社でチームビルディングに取り組み始めた時から教えていたのですけど、その状況になってみないと身につかないものですね。

 

できごとレベルで対処していると解決が難しい ハラスメント について、セミナーをやります。

中小企業も来年4月からパワハラ対応が義務化されます。

これを機にレジリエンスのある組織に変えていけるチャンスです。

1/20、2/11も同じ内容でやりますので、是非ご参加ください。

 

それでは、今日はこの辺で。

最後までお読みくださりありがとうございます。