目標は達成しなくていい

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自働経営®ナビゲーターの梶川です。

 

最近、耳にすることの多くなったOKRという目標マネジメントシステムですが、弊社でも仕組みの導入をすすめたり、お客様への導入支援をしたりしています。

OKRとは ということについては割愛しますが、OKRが従来の目標管理システム(MBO)と違うポイントのひとつに、ムーンショットがあると思います。

手を伸ばせば届くような目標をルーフショット(屋根に届くくらいのショット)と呼び、達成率にしたら6~7割できてたらよし というような目標をムーンショット(月に届くくらい)と呼びます。

ムーンショットを設定する意味は、従来の延長にないことを考えることによって、あらたなやり方やマーケットに気づき、そして行動がかわる というところにあると思っています。

さらに、そんなこと達成できたらすごいよね と思えるところに、ワクワク感やチャレンジを感じてすすめられることもポイントだと思います。

 

しかし、目標は達成すべきもの という考えを刷り込まれているのか、ついつい目標が小さくなったり、あまりに大きい目標を負担に感じてしまう というようなことが、目標を検討しているときに起きます。

そんなときは、あらためてムーンショットであることや、ワクワクするものであることを思い出すような投げかけをするのですが、目標が負担であるということは意外に多いように思います。

目標は達成すべきもの という固定観念が大きいことと、評価に結びつくから(だから達成すべきもの)という要素も大きいと思います。

 

よくある問い ではありますが、目標は達成すべきもの でしょうか。

目標は必要でしょうか。

経営では経営計画を立てることが当たり前かのように言われています。

そこには目標があります。

目標があるから計画が立てられます。

その場合の目標は必達すべきものという文脈で語られると思います。

目標を達成しないと経営が危うくなる かもしれません。

ただ、現実にはならないかもしれません。

目標を設定していなくても経営は順調かもしれません。

どちらが正しい というものではなく、また、何を目指しているかで変わるものですから、あまりつきつめても意味はないと思いますが、、、

 

最近思うのは、目標はあった方がいい。

だけど、固執するのではなく変わっていけばいい。

目標はアンテナだと思います。

よく、見えているものが現実ではなく、見たいものを見ている と言われます。

余談ですが、これは意識だけの問題でなく、実際のメカニズムとしても網膜に映ったものを脳で補正して見ていることがわかってきたらしいです。

また、関係性の側面でも、見たから存在していて、見ていなければ存在していないのと同じと言われます。

これも、量子力学からも説明できるようです。

 

何が言いたいかというと、そちらにアンテナが立っていなければ、必要な情報もないものと同じですから、なにかを成し遂げようと思ったらアンテナを立てておく必要があるな ということです。

会社が存続している以上、存在目的があって、そちらに向かってアンテナを立てておくことで必要な変化がおきるのだろうと思うからです。

しかし、変化することが当たり前だと思うと、目標は必達ではなく、場合によっては違う結果の方がよいだろうし、そういう意味で執着する必要は全くないと思っています。

目標と目的ということで整理すると、目標は目的を達成するための手段ですから、目標のために行動を決定するのではなく、存在目的のために行動を決定する。

この点からも、目標に固執するのはナンセンスであり、目的のために目標はどんどん変わっていくものだと思います。

ただし、存在目的を踏まえた行動決定のための情報(ひらめきとか、下りてくるとか)を得る(ソースからかもしれません)にはアンテナを立てておくことが必要なのではないか と思う ということです。

 

こういうことをいうと、会社として存続しない とか、成長しない とか、ふと思ったり、言われたりすることもありますが、変化はするけど成長はしなくてもいい と思っています。

成長が求められた変化なら成長するかもしれません。

逆に、縮小するのが求められていることなら縮小していくと思います。

そんな変化の兆しを敏感に感じられるように、個人的なエゴによらないアンテナとしての目標設定はあってもいいんじゃないか と思っています。

だから弊社の場合は、目標は立てますが評価には一切つながっていませんし(というか評価がない)、フォローも適当です。

そんなことで大丈夫か ということもありますが、その辺は、いずれわかるのだろうと思っています。

 

それでは、今日はこの辺で。

最後までお読みくださりありがとうございます。