共創社会はそこにある

最速で成果があがり、持続可能な経営=自働経営® の実現をサポートする
自働経営®ナビゲーターの梶川です。

 

弊社で 「ティール組織にします」 と全社会で伝えて3ヵ月が経ちました。

SSR理論の人材力、組織力、関係力で言えば、ティール組織にすることで組織力の部分の改変が必要だったので、それを先行してすすめてきました。

具体的には、会社の存在目的を明らかにしたり、役割一覧表を作成したり、提案・助言プロセスを周知展開したり、紛争解決プログラムを周知展開したり、業務分担や賞与配分のやり方を見直すチームがスタートしたり、、、いわゆる、しくみやルールを策定することを先行してきました。

人材力や関係力はこれまでの10年間の取り組みの中で、そこそこできてきていたように感じたので後回しにしていたのですが、組織力を改変するということは組織の構造を変えることになり、氷山モデルでイメージするとわかりやすいのですが、結果的にメンタルモデルに触れることになります。

タックマンモデルでいえば、谷に下っていくイメージですね。

不安から絶望への嵐に向かっていくステージです。

実際に、毎月の勉強会のあとの感想では、不安な様子が見て取れました。

私自身としては、将来のビジョンが見えているし、目的も伝えているから大丈夫だろう と思っています。

しかし、現実に不安を感じているメンバーもいるので、雑談する時間をとりました。

題して「梶川さんとティールについて話す部屋」です。

一応、社長という呼称はなくしたのでこんなタイトルになっています(笑)

テレワークの社員もいるので、リアルとオンラインをつなげてハイブリッドで、1回2時間を2回、就業時間中にとりました。

出入り自由、好きな時に来て、聞きたい事、話したい事を話してくれればいいです ということで開催しましたが、結果、10人くらいが参加してくれました。

参加してくれたメンバーは、ひとまずある程度はスッキリしたようです。

いろんな話をしましたが、私としても有意義な時間だったな と思います。

 

かつての私だったら、目的など必要なことは伝えてあるし、疑問点があったら直接言いに来てくださいね と言って済ませていたところです。

効き脳で言えば、かつてはAの単独優勢だったので、目的が大事、合理的が大事 です。

就業時間中に人が集まって話をするなんて、生産性が低く意味がない とさえ思っていたと思います。

しかし、効き脳で言っても大まかに他に3種類の考え方をする人がいる、価値観も違う人がいる ということを学んできたので、今回の「話す部屋」を設けることができました。

 

今回参加してくれたメンバーの一人から、「ティールって何ですか?梶川土木ではだめなんでですか」という質問がありました。

ティールってよくわからないからネットで調べてみたようです。

その結果、すごい成長志向の人があつまっている、成長志向が強い人でないと成立しない というような記事があって、それで不安になっている ということでした。

それに対し、私は私の理解としてのティールの説明をし、そして、梶川土木いいんです と伝えました。

ティールという経営の方向性はあるものの、その形は一つではないし、今いるメンバーによって出来上がっている梶川土木が、その存在目的のために生きていくイメージだと思っています。

結果、メンバーひとりひとりがありのままでいい ということが大事になってくるし、私はそういう組織、会社、チームがいいなと思っています。

とはいえ、これは私がそうしたいからそうしている というよりは、それこそ会社がどうなっていくんだろうかと思ったときに見えてきた未来であり、それが必然だろうと思ったからそうしています。

 

先日、他社との働き方改革共有会があり、弊社がティールに移行する旨をお伝えしました。

いただいたコメントの中には、先を言っている、進んでいる、ティールを目指したい というようなものもありましたが、決してティールが良い ということではないし、進んでいるということでもないし、また、経営者のエゴだけで目指すものでもない と思います。

実際、ティールの形態だと、起こることはコントロールできませんので、それが不安な人、受け入れられない人はティールは上手くいかないと思います。

1年前の私だったら、うまくいっていないだろう とも思います。

そういう意味では経営者としての私が、こういう会社がいい という前提がなければそうはならないかもしれません。

だから、エゴが全くない とは言い切れないと思いますが、起こることにティールの視座で一貫性をもって対応できるには、思考で理解しているだけでは難しいような気がします。

いずれにしても、何が正解ということはありませんが、自分の創り上げたい世界が何か ということは大事なんだろうと思います。

私は、一人ひとりがありのままでいい、競争で分断されるよりも共創な社会を実現したいと思っています。

これは創り上げる というよりは、思い出す という感じかな と思う、今日この頃です。

 

それでは、今日はこの辺で。

最後までお読みくださりありがとうございます。