言いたいことを言うと問題がおきる?

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自働経営®ナビゲーターの梶川です。

 

先日、社員の対応でモヤっとしたことがありました。

私宛に来たアンケートの郵便について、アンケート依頼会社から電話があり、その社員が私の代わりに回答した という件です。

私があまり会社に出社しないので放置されていたのですが、依頼会社からは「わかる人が代わりに回答してくれてもよい」ということを言われたので、回答しておきました と報告がありました。

そのアンケートの内容は、私が見れば簡単な事業承継に関するアンケートなのですが、その回答に足る情報をその社員に話したことはありませんでした。

おそらくアンケート結果としては、私の思惑と違う回答だったとしても実害はないのだろうと思いますが、瞬間的に思ったのは、
・わかる人は回答してもいいかもしれないが、これはわかる内容ではなかったのでは?
・それを勝手に回答する というマインドが、別のことに拡大すると危うい
ということでした。

それで、ついつい
「この内容って、わかることだっけ?回答の信ぴょう性はどうするんだろうね?」
と、言ってしまいました。

 

しばらくモヤモヤが残ったままだったのですが、そのモヤモヤというのは、その社員の対応ということではなくて、私がついつい言ってしまったこと についてです。

冷静に考えてみると、彼は滞っていた回答を、良かれと思って 代わりに回答してくれたんだと思います。

そもそも私が回答していれば済んだ話でもあります。

ただ、
・わかる人は回答してもいいかもしれないが、これはわかる内容ではなかったのでは?
・それを勝手に回答する というマインドが、別のことに拡大すると危うい
については、伝える必要があります。

なので、伝えるべきは、
・まず、彼が代わりに回答してくれたことに感謝を伝える
・次に、わからない内容だったら事前に確認して欲しかった と、ニーズを伝える
だったかな と思います。

あとは、アンケート内容を見たときに、わからない内容だと思ったかどうか を確認するかどうか くらいだと思います。

 

感情的になった感覚はなかったですが、瞬間的に何かを思ったときは、ついつい相手のできていないこと=自分にとっての ない にフォーカスして伝えてしまいがちです。

あれができていない、これがわかってない、それをしてくれない というようなことになりがちかなと。

これらはみんな YOUメッセージ(あなたは が主語)なので、相手からすると決めつけられたように感じられ、結果、反発を生み出します。

それを回避するには、Iメッセージ(わたしは が主語)でニーズを伝えることかなと思っています。

わたし のニーズを伝えることになるので、相手に選択の自由があり、ひとまず聞いてもらえます。

そのうえで、そのニーズをきけるか、きけないか の回答があるので、そうしたらそれを踏まえて次に進んでいくだけです。

お互いに伝えたいことを伝えられるので、健全に話し合いが進められると思います。

 

伝えないとわからないから ということで、言いたいことを言ってみよう ということがありますが、うまくいかない場合は YOUメッセージで伝えている、さらには、自分の不満を伝えている 可能性が高いと思います。

または、言いたいことを言えない場合、相手を傷つけるのではないか、嫌な気持ちになるのではないか と思って我慢していることもあると思いますが、過去に自分がYOUメッセージで伝えられて嫌な気持ちになったことが想起されているかもしれません。

いずれの場合も、自分のニーズ(実現したいこと、して欲しいこと、言って欲しいこと など)をまず明確にしてみてください。

それが明確になったらそれを伝えてみましょう。

それでもはじめは勇気がいるかもしれませんが、断られても、違う方法を考えるだけです。

相手を貶めるつもりがないことであれば、きちんと伝わっていくはずです。

 

会社の中の場合は、部署やチームとして達成したいこと、部署やチームとしての共通のニーズが明確になっていれば、もし、うまくいっていないことがあった場合、それとのギャップを伝える=フィードバックがしやすくなり、言うべきことが伝えやすくなると思います。

これが、いわゆる心理的安全性が高い状態だと思います。

言いたいこと=自分の不満 ではなく、自分のニーズを伝える ということがポイントです。

 

ということで、社員にニーズを伝えてみようと思います。

 

それでは、今日はこの辺で。

最後までお読みくださりありがとうございます。