ティール組織にして2年経ちました

最速で成果があがり、持続可能な経営=自働経営® の実現をサポートする
自働経営®ナビゲーターの梶川です。
ご無沙汰しております。
前回の投稿が2023/5なので、1年以上ぶりとなってしまいました。
いろいろ過渡期で、自分の変容もある中で、どんなことを書きたいか ということが変化し、書くことをためらっておりました。
そんな中、先日、経営者仲間の懇親会で私のブログを楽しみにしているとお話してくれた方がいらっしゃって、とても嬉しかったのであらためて書こうと思った次第です。
最近の私の興味関心は、相変わらず 人 と 組織 のことですが、これまでは氷山モデルの「構造」のところに視点をもっていっていたのに対し、最近は、より「メンタルモデル」のところに移りつつある という感じです。
由佐美加子さんの メンタルモデル や、宮増侑嬉さんの 思考 を参考にしながら、内面の「構造」を理解しようとしています。
一方で、量子力学の世界にも興味を持って知識を得ていて、宇宙の「構造」を理解しようとしています。
結果、内面の「構造」と宇宙の「構造」につながりがあると感じ、宇宙の真理ってこういうことかって、勝手に個人レベルで解釈しています。
信憑性は保障できませんが、興味ある方ください。語り合うのは好きです(笑)
書いていて気が付きましたが、やっぱり「構造」に興味があるんですね、わたし(苦笑)
近況はこんなところですが、久しぶりに何を書こうかと思っていましたが、梶川土木コンサルタントでティール組織にして今年で3年目に入りました。
いろんな出来事や変化がありましたが、このあたりの出来事はあらためて書いていくとして、今回は、この2年の変化の概要を チームビルディング診断「ソコアゲ」で測った結果をお伝えしようと思います。
チームビルディング診断「ソコアゲ」の詳細はこちらを参考にしてください。
まず、ティール組織を導入して1年後、2023/04に診断したときの結果です。
破線がその1年前、ティール組織にする直前(2022/04)の結果で、実線が2023/04です。
部署の力を表す項目が大きく低下しています。
ティール組織にして、会社として目標を設定しなくなったため、部署としてどうするか、個人としてどうするか があいまいになり、結果、メンバー相互のつながりが希薄になったことが明らかになりました。
目標が明確でないので、協働ができない という結果です。
その結果、自分が成長するしくみがない とも感じ始めています。
それに対して、取った施策は、
しくみ としては、
・毎月の経営会議の開催・・参加自由、出入り自由、必要な人がアジェンダをあげる
意図は、意思決定のための提案・助言プロセスがあるのですが、チャット上ではやりにくい というメンバーが一定数いて、直接顔を突き合わせて話したい という要望に応えること と、経営会議に参加することで、自身で経営していく という認識をもてるといいな と思ったこと。
・コーチング研修・・希望者のみ(固定メンバー)。講師は私で、3割くらいの社員が参加してくれましたが、繁忙期は欠席も多かったです。
意図は、ティールというフラットな立場の中ではメンバー同士のかかわりがある程度コーチング的にならないとうまくいかないと思っていて、フィードバックもしかり、それを身に着けた人が社内に一定数存在してほしい という思いからです。
裏の意図としては、私が直接かかわる時間を増やすことで、ティール的なものの見方やマインドを直接つたえる機会を増やすことにありました。
特に大事な「意思」と「意見」の違いについては、メンバーも悩む機会が多くあったため、意識して何度も伝えてきました。
そして、その1年後、2024/04です。
ざっくり言うと、数値的にはこれまでで一番高い結果になりました。
1年かけて、目標は上から降りてくるものではなく、存在目的に向けて自分たちでやりたいことや必要と思うことをやる という共通理解がある程度できてきて、その中で協働できたのではないかと思います。
また、意思と意見の違いという点で、意思を大事にしていく ということも少しずつ馴染んできているのではと思います。
組織力(目標などの要素)がまだ低いように感じますが、この辺はティールにマッチしていない部分もあるかと思うので、あまり厳密にとらえなくてもよいと思っています。
ただ、存在目的にむかっているかどうか は大切にしたいので、今年の全社会では 存在目的からの自分たちのやりたいこと、必要なこと を考えるグループワークを実施しました。
ティールに舵をきって2年、いい会社になっているかどうかはわかりません。
が、少なくともメンバー(いわゆる社員)にとって、他の会社よりは選択できる自由は多いと思っています。
改めて思うのは、3年前の自分だったらうまくいってないだろうな ということです。
会社ではいろんなことが起こります。
その時の判断や決定の背景がティールなのか、グリーンなのか、オレンジなのか、、、「場」を創るうえでそれをホールドしている役割の人、これは必ずしも元社長でなくてもいいと思いますが、一般的にはそうなることが多いと思います、、、が、どんなことを参照しているかで「場」を決定するように感じているからです。
ティール組織にしていても、いざというときに、仮に元社長、が売上重視、利益重視の判断をしたとしたら、その組織はティールではなくなると思います。
ただし、必ずしもティールが良い ということではありません。
社長が売上重視、利益重視の経営をしたかったら、それに合う「場」づくりをすればよいと思っています。
私は、すべてのメンバーが互いに共感しあえる会社、共感というのは仲良しとか同調ではなく、「あなたはそう思ってるんだね、私はこう思っています」と、自分を大事にしながら互いの違いを思いやれる という意味で、そういう会社になったらいいな と思っているので、ティールを選択しました。
選択したといっても、会社の状況からそう変容せざるを得ないと思ったからそうしたのですが。
この辺のいきさつはこちらをご参照ください。
メンバーもいい具合に混乱していますが、私自身は楽しみです。
久しぶりで長くなってしまいましたが、次回からはもう少し個別に、短めに書いていこうと思います。
それでは、今日はこの辺で。
最後までお読みくださりありがとうございます。