塞翁は「今」どう考える?

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自働経営®ナビゲーターの梶川です。
会社を経営していると、というか、生きていてもそうですが、思うようにいかないことがあります。
そんなとき、昔の私は口癖で 最悪 とつぶやいていることが多かったです。
さすがにいろいろ学んでそうつぶやくことはなくなりましたが、そもそも冷静に考えれば最悪なことなんてそうそう起きませんが、それでもモヤモヤしたり不安になったりすることはありました。
それが、ティール組織経営を始めるころから、思うようにいかなくてもほとんど気にしなくなりました。
これは、ティール組織にしたからそうなったのではなく、そう思えるようになったからティール組織経営ができている という順番だと思います。
なぜ、思うようにいかないとイライラしたり、モヤモヤしたり、不安になったりするかというと、
前提として、未来は予測できてそのようにいく、もしくは、想定できる範囲になる ということがあり、そして、そうなることが 良い と考えています。
逆に言えば、想定外のことが起きることはよくないこと=さけるべきこと と認識しています。
なので、予測の精度をあげるためにいろいろな情報を集めたり、想定外にならないように想定範囲を広げる努力に余念がありません。
その結果、それでも想定外のことが起きたり、思うようにすすまないとイライラしたり、モヤモヤしたり、不安になってしまいます。
そして、予測通りにいかない原因追及に走ってしまいがちです。
予測通りの未来が正しくて、そうでない現在は悪い という認識です。
そこで私の最近の考え方ですが、それは 人間万事塞翁が馬 を「今」でみる という方法です。
人間万事塞翁が馬のことわざのくわしい説明は省きますが、今起きた とても悪いこと が、将来になってみたら 良いことだった という主旨の意味です。
だれでもそういうことの一つや二つは経験があるのではないでしょうか。
だとすると、「今」どんなに悪い(と感じる)ことが起きたとしても、それは「未来」になってみたらよいことかもしれない と言えます。
だったら、「今」そのことを 最善 ととらえてみたらどうか というのが私の考え方です。
この考え方のよいところは、起きている事象を「今」のこととしてとらえることができる点です。
過去に作った未来予測にとらわれることなく、「今」を観ることができること。
それによって、「今」すべきことを考えることができると思っています。
そうはいっても、最善じゃないかもしれない という疑心暗鬼は生まれると思います。
未来になって良いこと と思えるのは、今から成長することによって価値観が変わっているから ということもあると思います。
なので、ここで大事になるのが、前提を決めるということ。
最善かもしれないし、最善でないかもしれませんが、最善と決めてしまえば最善なのです。
私は、科学的にも見えるものが14~5%しかない事実から、見えないものもある と思っているので、今起きることがすべて最善であると決めています。
そもそも、未来は未来であり、コントロールすることはできません。
予測することは可能ですが、予測通りにいくとは限りません。
予測通りにいかなかったからといって、予測通りにいかなかった という事実があるだけで、そのことに良し悪しはないのです。
本来は、起きることが起きただけで、そのことを踏まえて「今」どうするか の連続だけなのですが、どうしても予測通りでないと悪いこと という感情が先に立ってしまうので、起きたことが最善 ととらえていた方が受け取りやすいかな と思っています。
こう思っていると、起きることに対する不安は少なくなるので、予測の精度にこだわったり、起きてもいないことへの不安を抱えて過ごす ということもなくなります。
なので、どうすべきか、どうあるべきか、というよりは、どうしたいか を大事にして決めていくようになります。
結果、日々が充実していくように感じています。
ピンときた方はお試しあれ。
それでは、今日はこの辺で。
最後までお読みくださりありがとうございます。