賞与を自分たちで決めよう Final(一応)

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自働経営®ナビゲーターの梶川です。
ここのところ、人の内面の話が多かったので、久しぶりに弊社のことを書こうと思います。
以前に何回か投稿しました、賞与の決め方 について、一応の決着をみたのでご報告です。
これまでの経緯は、以下をご参照ください。
最終的な決着は、昨年度冬季賞与支給に反映されて、ひとまずクローズしました。
結論とすれば、基本的に月給をベースにして、原資に基づいた係数は全社員同じとする となりました。
つまり、月給×〇ケ月 の〇は一律で、評価によるプラスアルファは無し ということです。
そして、弊社は1~12月が年度となるため、夏季賞与は中間的な意味合いですから原則のまま。
冬季賞与は年度の締めの意味合いなので、評価でないプラスアルファを追加する となりました。
プラスアルファは自己申告制で、どんなことでも「自分が頑張った」ということをPRしたらもらえる という制度です。
少額ですが、役割は違えどみんな頑張っているし、PRしやすい額、ということで決定されました。
最終結論に至るまでに何度も会議を開催し、半年で終わる予定は結局2年かかり、その間、チームメンバーは粘り強く取り組んでいました。
いろんな議論から、決定方法として5つに絞り、それぞれのメリット、課題を整理して、メンバーだけでは決められないので説明会を開催してアンケートを実施するなど、チームメンバー以外の社員のことも真摯に考えて取り組んでいました。
一生懸命考えてきたのに、説明会で違う意見が出てくることに心がざわつくこともあった(いろいろ意見言うならメンバーに入ればいいのに・・とか)と思いますが、きちんと受け止めてアイデアに反映している様子は頭が下がります。
職位や力の上下で決めるのと違い、フラットな関係で決めていくには対話が必要になります。
メンバーがそう決めた背景(何回も会議を重ねていることや、議事録を全社で共有しているので、そういった苦労はわかるようになっている)に想いを馳せたり、メンバーとは違う意見を言うことは、単に「違う意見」であって反対しているわけでないことを双方が理解して受け止めたり。
そうやって、みんなにとって唯一の正解がない問いに対して自分たちなりの答えを導き出す過程というのは、大変だけどとても大切で、代えがたい時間だと思います。
誰かが決めてくれて、第三者として文句だけ言っていたらとても楽なんでしょうが、大変だけど自分たちで決めていく・・つまり、自分たちで未来を選択できるということは、自分の人生を生きていくうえでとても大切なことだと思います。
『思考の学校』校長の宮増侑嬉さんは、「自由」とは選択できること、「責任」とは、その選択の結果を引き受けること と言われています。
だからこそ、意思が大切 と私は思います。
意見も大切だけど、着飾った意見では人は動かない。
意見は、意思をよりよくするために必要。
だけど、意見で動くとつらくなります。
言い出しっぺ損をする は典型的です。
だから、意思が生まれるまではじっと待つ という感じです。
ひとまず賞与については決着をみました。
が、やっぱり成果によって差があってもいいよね という意見もないことはないです。
その意見が意思になるときがきたら、あらためて提案されることになると思います。
来年の賞与はどうなっているでしょうか。
一方で、そのベースになっている給与についてもメスを入れたいという意見も出ています。
必然だと思います。
こちらもこちらでどうなっていきますか。
起きることはすべて必然で最善であり、起きていけないことは何もありません。
「恐れ」からでなく、「ある」から。
楽しんでまいりたいと思います。
それでは、今日はこの辺で。
最後までお読みくださりありがとうございます。