仕事だから我慢してやる?

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自働経営®ナビゲーターの梶川です。
社員がやりたいことだけをやったら会社はなりたたないか、、
そう思う経営者が多いと思いますが、社員としてもそう思っていると思います。
現に弊社でも、やりたいことだけやってたら回らないよね、とか、仕事だから嫌なことでも仕方ないよね、という声は聞こえます。
しかし、、仕事だから我慢しなければならないのでしょうか。
なぜ、我慢していると感じるか。
自分で決めていない・・
自分で決められない・・
いつまでも変わらない・・
自分に選択の自由がないときにそう感じます。
そういったことには、制度や風土で対応できれば、会社としてやれることがあります。
一方で社員自身がそれを選択している場合もあります。
我慢している状態の方が自分にとって都合がいいからです(無意識の場合の方が多いと思います)。
だれかのせいで、、何かのせいで、、と原因を外側にもっていくことで自分の気持ちを楽にしようとしているかもしれません。
それに対しては、自分の選択に自覚的になって、そういう環境を自分で選んでいる と気づけたら先に進めます。
そうすれば、自分で決められないことは何もなく、我慢を強いられることもない と気づけるからです。
この両輪が回るようになると社員がやりたいことだけやってても会社は回るようになると考えています。
とはいえ、社員が自分勝手にやりたいことだけやっていたら回りません。
そうならないためには、共通の目的が必要になります。
それが、会社の 存在目的 です。
たとえば弊社の現在の存在目的は『関わる全ての日常に思いやりを』です。
いわゆる、ミッションや経営理念を言い換えただけのトップから降りてくるパーパスではなく、ここにいる社員によって存在している会社が意思をもった存在目的です。
社員全員と創りますので、社員全員がこの存在目的と交わっています。
100%交わっていなくても、一部は交わっています。
ですから自分個人の存在目的と会社の存在目的に齟齬がありません。
それが、社員が自分勝手にならず社員同士で調整しあう一つの要因です。
一方で、個人の存在目的が変わったり、会社の存在目的が変わったりして、交わる部分がなくなったら退職することは自然なことと考えています。
この、個人の存在目的と会社の存在目的は対等な関係だと考えています。
むしろ、個人から見た場合は、個人の存在目的の方を大切に思うことは自然だと思います。
自分の人生は自分の人生であって、だれかの人生ではないからです。
(弊社の経営理念には 自分の生き方に責任を持つ というのがあります)
しかし、世の中では会社の存在目的の方が大切だ という考え方が一般的なように感じています。
その結果、会社のために という言葉のもと、社員が犠牲になりながら仕事を回している ということをよく耳にします。
だれかが犠牲にならないと仕事が回らない、仕事だから仕方がない というのは、こういうところからの考え方と思います。
なので、会社のための個 ではなく、個のための会社 でありたいと思っています。
具体的な例を一つ。
弊社では、役割一覧表というものを作成して、担当かどうか を〇で表現しています。
一般的なスキルマップのようなイメージです。
ただ、一般的なものとの違いがあって、それは、その役割について、やると元気が出るかどうか、自分の強みが活かされていると思うか ということも表現することにしています。
自分が元気がでる役割、強みが活かされると思う役割 だけになったら、ある意味やりたいことだけをやっている 状態になると考えています。
とはいえ、現時点では元気がでない役割でも自分しかやれる人がいなかったら、やらなかったら仕事が回りません。
なので、そういう場合は、その役割で元気が出る人にやれるように育成して代わってもらう ことを考えます。
やるかやらないか は話し合って決めることになると思いますが、そうやって会社に必要な役割すべてが、それをやると元気が出て、強みがいかされていると思う人で分担されている状態を目指します。
そこまでには時間がかかりますが、この一覧表を作成することで、自分の担当している役割についての正直な気持ちを表現できた という安心感と、周囲がそれを知っている という安心感がうまれて、鎧を一つ脱げたような気持になります。
そういうことを続けていくことで、一人ひとりが自分らしくいていい ということにもつながっていく効果があると思っています。
それでは、今日はこの辺で。
最後までお読みくださりありがとうございます。