経営者のあり方

最速で成果があがり、持続可能な経営=自働経営® の実現をサポートする
自働経営®ナビゲーターの梶川です。
今年5月から6ヶ月間、6回にわたって、業界の若手経営者及び次期経営者3名と弊社社員3名の計6名で次世代経営者研修を行っていて、先日修了しました。
業界の3名は、私が業界デビューしたときにお世話になった社長たちのご子息で、右も左もわからないときにいろいろ教えていただいたご恩をなにかお返ししたいと思って、業界の一線からは私のわがままで退いてしまったのもあり、私にできることでお声かけしました。
経営者としてまず考えることは、一般的には業績をあげること だと思います。
業績は 戦略×実行 です。
戦略を教えるセミナーや書籍はたくさんありますので、私が教えるのは 実行 の部分です。
実際、実行力をあげることをきちんと学んでいる人はほとんどおらず、自分が経験してきたこと か、その反面教師的なこと で指導していることが多いと感じています。
実行力 は、言い換えればマネジメントと言えると思いますが、どういった考え方か ということはこちらに書いていますので参照してみてください。
伝えている考え方や方法などは、チームビルディングを学んでからあまり変わっていないのですが、その根底にある考え方のようなところが自分の変容とともに変わってきています。
今回の次世代経営者研修の中でも、その あり方 のようなところに言及して伝えることが多かったと思います。
なぜ あり方 なのか と言うと、やはり経営者のあり方が会社に投影されると感じているからです。
どんなに人的資本経営 とか、チームビルディングを学んでも、人を機械のように考えていたり、みんなをコントロールしないと不安に思っていたりすれば、そういった会社になります。
そういった経営が悪い ということではなく、自分のあり方と捻じれた手法をインストールすることでおきる不都合が、社長にとっても、社員にとっても、しんどいものになる可能性かあるので、それを避けたいと思います。
私のブログがあり方についてが多くなっているのも、このあたりが理由です。
では、どんなあり方を考えているか というと、
『経営者としてまず考えることは、一般的には業績をあげること だと思います』と書きましたが、あえて『一般的』と書いているように、そう思っていません。
一般的な考え方は、経営者がやりたいことがあって、ひとりではできないので社員を集め、経営者が思うような成果をだせるように社員を働かせる という形です。
社員は経営者のために存在していて、思うように働かせるために信賞必罰(賃金に紐づいた評価制度)があります。
会社が大きくなってくると、経営者と直接的に表現するよりは、会社 と表現するようになります。
経営者が変わったりするとやりたいこと(本来の目的)もあいまいになり、(本来は手段=目標であった)会社の存続や業績をあげることが会社の目的になってしまったりします。
時代も進み、人を機械のように働かせるのは難しくなり、また、モラル的にも好ましくない ということで、会社の目的をミッションとか、パーパスというもので表現するようにもなりました。
極端に書きましたし、自覚的でないことも十分ありますが、こんな感じだと思います。
それに対して私が思っているのは、まずは生きてる ということです。
経営者にしても、社員にしても、まずは生きてる。
もう少しかみ砕くと、弊社が12年前にワークライフバランスに取り組み始めたときに、ワークとライフが別のものではなく、ライフの中にワークがある と伝えてきたのですが、そんな感じです。
ただその頃は、みんなのライフが豊かになるために、ワークである 会社=経営者 が何かしなくては という思いでした。
会社のための社員 とまでは考えていなかったですが、社員を幸せにするのも会社の役割くらいに思っていたと思います。
もしかしたら、ワークライフバランスすらも会社の業績のための手段 として無意識的に認識していたかもしれません。
今は、まずは社員一人ひとりが 生きる を実行していて、それぞれの存在目的と、集合体としての会社の存在目的に重なる部分があって、それを実現するために今の状況が実現している と考えています。
なので、最上位にそれぞれの社員がいて、その手段として会社という枠がある という感じです。
そうであれば、もっとも優先されるべきは 社員一人ひとりであり、その生き方に良し悪しはなく、その考え方をお互いに尊重し、仕事を通じて社会と関わりながら自分の人生も相手の人生も豊かになっていく、、、そんなことを大事にしたい というあり方です。
それを実現するやり方 という意味では、自律分散型経営というスタイルで、ティール組織を参考にしています。
もちろん、このあり方を先の研修でお伝えするものの強制するものではなく、感じ取れることだけを感じてもらう、それで自分にとっての経営ってどういうことか ということを考えるきっかけになればそれでいいと思っています。
それでは、今日はこの辺で。
最後までお読みくださりありがとうございます。