会社目標はミッションとつながっていますか

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自働経営®ナビゲーターの梶川です。

 

会社目標の目的はなんでしょうか?

先週、この問いを投げかけて終わりましたので、それについて私の考えを書いてみます。

 

会社目標には一般的に、売上、利益、生産性向上、技術力向上など、いろんなものがありますが、それらの目的は、

売上は成長であったり、利益は会社成長のための資源であったり、生産性向上は売り上げや利益を増やすためであったり、技術力向上は会社としての独自性強化、つまりお客様に選んでもらう理由の強化であったり、、、というように考えることができます。

但し、これらの目的はすべて、会社が・・と、会社が主語になっています。

言い換えれば、会社自身のための会社目標になっているということです。

これで終わっては、会社だけ良ければよい という、ある意味身勝手な目的目標です。

しかし、なぜその事業を始めたのか、、ということに立ち返れば、会社が良くなることで社会をよくすることが目的だったと思いますから、社会をよくするために会社が成長したり、利益を増やしたり、生産性を向上したり、技術力を向上することが目標になっていると思います。

もちろん、どのように、どうやって社会をよくするか というのが会社の事業領域だったり、独自性だったりするわけですが、一般的な言い方をすれば、世のため人の為 という感じでしょうか。

 

こういうことは、会社の経営理念とか、ミッションとか、パーパスとか、言い方はいろいろありますが、そういったものになっていることが多いと思います。

そして、ある種こういう普遍的なことに対して、社員も共通の目的として不満はないと思います。

実際、採用の場面では会社の理念やミッション、ビジョン、バリューなどを話すことが多いですし、そして、それに賛同している人が入社している(少なくとも形のうえでは)と思います。

 

ここで、目標は目的の手段とすれば、現在取り組んでいる目標が会社の理念やミッションなどにつながっているはずです。

そうなっていれば、目標に取り組んでいる社員も目的の実現のために納得して取り組んでいると思います。

いわば、これが最近流行りのパーパス経営です。

ところが、もし、社員が目標達成にやる気がないようだとしたら、目標に納得していないかもしれません。

 

納得していない理由は二つ考えられて、

一つは、目的と目標の関係は理解できるけれども目標に納得していない場合です。

最終的な目的(=理念やミッション)を実現するための手段(=目標)は一つではありません。

経営者が決めた目標に社員が納得していないことはあり得ないことではありません。

 

もう一つは、目標が目的の手段になると納得できてない場合です。

その目標では目的の実現につながるとは思えない と感じている場合で、どちらかというと不満を持っている可能性が高いと思います。

そもそも最終的な目的を達成するような目的目標であれば自分たちもしあわせになるはずなのに、その目標をやっても自分たちの幸せが見えてこない ということが起きているケースです。

考えられる理由は、冒頭で『会社が』という表現を使いましたが、その『会社』に『社員』が入っているかどうかではないかと思います。

目的を達成した状態を映像(イメージ)で表現するのがビジョンと言いますが、そのビジョンに社員が登場しているか、その社員たちはしあわせそうかどうか、そんなイメージを持てたら、そして、自分たちのが取り組んでいる目標がその手段としてふさわしいと感じられたら、きっと目的の実現に向かって目標に取り組むと思います。

 

対応としては、どちらの場合も目的と目標の関係をそのビジョン(イメージ)と共にわかるように説明して納得してもらうか、社員と一緒に目標を考えるかという方法が有効ですが、私は後者で実施しています。

 

経営者は常に目標の目的を、そして会社としての最終目的を意識しながら目標を考えることが、社員を含む会社にとって、そして社会にとって大事なことだと、変化が速く激しい時代で、ゆえに多忙だからこそ、あらためて思うのでした。

それができていればみんなしあわせですからね。

 

それでは、今日はこの辺で。

最後までお読みくださりありがとうございます。