人生の目的と会社の目的

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自働経営®ナビゲーターの梶川です。

 

先週、会社目標とミッションのつながりのことを書きました。

そのことで、弊社のことを少し書いてみたいと思います。

弊社の経営理念の3番目に『自分の人生に責任を持つ』ということを掲げています。

ここでいう『責任』とは、自分の選択の結果を引き受ける という意味です。

自分の人生ですから、だれかが決めた人生ではなく、自分で選択した人生を生きて欲しい という私の想いを込めています。

会社で言えば、『会社がこう決めたから』とか、『社長が決めてくれればいい』とか、そういうことがよくありますが、誰かが決めたことでも自分でそれに従うことを選択した と自覚的になることで自分の人生を生きている ことになりますし、自分たちで決めることでより主体的に生きることができると思っています。

社長が決めたことに従う と自分で選択しているならよし となるかもしれませんが、そんなときはもう一歩踏み込んで、個人的な大きな買い物としての家を例に挙げて「買うかどうか、ローンをどうするか、だれも決めてくれないよ」と言います。

決めるトレーニングをしてもらっている と伝えています。

決めた結果が心配で決めることを躊躇することもあるかもしれませんが、決めてみて、その結果を引き受けてみることをしてみないと、いつまでたっても決められるようにはならないので、チャレンジしてもらいます。

とはいえ、こう考えれば悪いことは起きないのですが。

 

前置きが長くなってしまいましたが、会社目標や会社の目的はありますが、それらは人生の目的の一部でしかないと思っています。

その目的目標の関係でいえば、人生の目的の目標が会社の目的や目標、つまり、人生を豊かに生きる手段として会社の目的や目標がある と考えています。

ですから、会社の目的や目標を達成するために、社員の人生を犠牲にすることは絶対選択しません。

社員の人生を尊重した結果、業績が落ちることがあっても、それはそれでよいと思っています。

 

社員それぞれの人生の目的はそれぞれですから、それと会社の目的や目標が重なりあうようにするには、経営者が決めた目的目標では難しいです。

それゆえに、会社の目的目標を全員で考えることにしています。

よく、「社員は仲がいいんだけど、仕事になるとコミュニケーションがよくない」ということを聞きます。

仕事でないときと、仕事のときと、違いは何かといえば成果を求められるかそうでないか ということです。

そこに利害関係、損得が発生します。

成果をあげないと、評価されない(給与があがらない)、叱られる、あいつのせいで、などなど、、

そんなことがあるために、他者を責めたり、自分を守ろうとしたり、、結果、コミュニケーションが悪くなるということが起きているように思います。

自分の大事なことを大事にしたい というのは、人として当たり前のことだと思いますが、成果を優先することでお互いにそれが守られない状況になっているのではないかと考えています。

心理的安全性 と言われていますが、これを、業績を上げるための手段としていると、なかなか難しいのではないかと感じています。

そうではなくて、そもそもの人としての尊厳、お互いの大事なことを尊重し合う ということが大事にされると自然とそうなっていくのではないかと考えていて、そうなるためには、人生の目的が会社の目的よりも上位にないと難しいのではないか と信じています。

 

それでは、今日はこの辺で。

最後までお読みくださりありがとうございます。