社長の器とは

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自働経営®ナビゲーターの梶川です。

 

今、バリに行く飛行機の中で書いています。

今日から2泊3日でアースカンパニーが経営しているマナ・アースリー・パラダイスというホテルに泊まり経営視察してきます。

視察の詳細は別途として、今日は、違う観点で書こうと思います。

 

今の私は、会社には週に半日×2くらいしか出社していません。

他の日は、業団体の会合や、他社へのコンサルティングや研修とその準備、今回のような国内外の視察などに出かけています。

社員にもその予定は共有しています。

 

10年くらい前は、こういったことに抵抗がありました。

社長は会社にいなければいけない と思っていたからです。

実際には、いてもやることがない と感じることもありましたが、なにかしらやることをつくって過ごしていました。

弊社は土木コンサルタントとして測量・設計・調査を行う事業ですが、私自身は土木系の専門ではなく、入社後も総務、経営企画的なことをやってきただけで社長になりましたので、皆が忙しいときに直接人件費になりにくい ということでの負い目もあったと思います。

なので、業団体関連のことはともかく、会社の仕事と直接関係ないことに出かけることはよくない という気持ちがありました。

社員から、社長遊んでる と思われたくない という思いもありました。

 

今はどう考えているかというと、一般的な表現を借りると、社長は自分の器を拡げることが会社にとって一番重要である ということです。

自分の社長としての経験だったり、他の経営者の方との話からであったり、自分がコンサルティングしている経験だったり、いろいろなコミュニティにいって多方面の話をきいてみてだったり、、、そういうことを総合して、そう考えるに至りました。

特に中小企業では、ソースである社長の器以上には会社はならない というのは真理だなと思います。

 

とはいえ、器 と言ってもわかるようでわからない比喩だと思います。

なんとなく入れ物のようなイメージですが、何をいれる ということなのか、、、人の数なのか、売り上げ規模なのか、、

いろいろな解釈があると思いますが、今、私が考えているのは会社の中に入れていいもの のことだと思っています。

経営の最終判断が社長だとすると、そのことを会社にとって受け入れるかどうか を社長が決めます。

そのことの会社にとっての良し悪しを社長が決めるということです。

人、できごと、未来、、、そういったものに対して、会社にとって良いか、都合が良いか、を決める際に、社長の器が小さいということは、良いとされるものが少ない、、、NGになるものが多い ということになります。

それが経営的に意味するところは、可能性の幅が小さくなる ということです。

経営は不確実なものです。

どんなところに可能性があるかわからない。

不確実なことに対応できるためには人や考え方が柔軟である方が対応しやすいです。

その状況を実現できるために、社長の判断の枠組みを拡げること、すなわち器を大きくしておくことが重要だと思うにいたりました。

 

そういう点で、社長が会社から出ていくことの重要性は、直接的に何かを学ぶ ということももちろんですが、もう1点、会社から出ていくときに自分がどう感じるか ということを観察するということです。

 

わたしで言えば、社員から遊んでいると思われるのではないか と感じていました。

これは、逆に 自分が社員で、社長がそうしていたら私がそう思う ということの裏返しです。

また、自分の中に、少なからず遊びに行く という感覚がある ということにもなります。

社長として本当に必要かどうか、社長としていくなら何を学んでくるか、そういったことを考える機会になりますし、本当にそう思えるようになった時、社員から遊んでいると思われるのではないか と恐れる自分はいなくなります。

これによって、自分の枠組みが一つ拡がることになります。

 

つまり、自分の中にある枠組みの中で、不要なものを取り外すきっかけになり、社長の器を大きくすることができます。

 

他の社長はいいな とか、自分もこうしたい と思うことがあったら、やってみればいいのです。

それでもやれないとしたら、自分の中にどんな枠組みがあるのか、それを観察してみると気づくことがあると思います。

それが結果的に自分の器を拡げ、会社にとってよいことになると私は考えています。

もちろん、今のままで何も不満もなく、抑圧もないのでしたら、そのままで十分です。

 

それでは、今日はこの辺で。

最後までお読みくださりありがとうございます。