経営者が働き方改革に取り組む目的目標を定める際に考慮すべきこと

働き方改革×チームビルディング

変わりたい社長を応援するブログ
~a Day in the Life~

変わりたい社長のメンタリングパートナー

梶川です。

 

昨日もちらっと紹介しましたが、弊社が7年前にワークライフバランスに取り組みはじめた時、下図の右のイメージにしました。

 

WORKとLIFEは別物ではなく、LIFEの中にWORKがあるというイメージです。

 

そのときに、活動の3本柱を以下のように決めました。いわば方針ですね。

【活動の3本柱】
「HAPPY for ALL」
お客様も自分たちもHAPPYに
「自分たちで創りあげる」
誰かから与えられるものではない
「お互いを尊重する」
それぞれの価値観はそれぞれ

 

「HAPPY for ALL」
お客様のことは大事にするけれど、自分たちが犠牲になって実現することではない。
逆に、自分たちのわがままを押し付けて、お客様に不満を抱かせてはいけない。
さらに、自分もお客様もHappyならそれでよいかというと、自分には家族など関わる人もいる。その人たちを犠牲にしてHappyは実現できない。

という主旨です。後に学んだ福島先生も成長する会社とは、関わる全ての人が幸せになる会社 と言われています。

 

「自分たちで創りあげる」
自分の属する会社で、自分の働きがい、働きやすさ、は誰かが与えてくれるものではない。自ら創りあげるものである。自ら積極的にかかわって、意見を言い、行動し、必要な変革を実現しよう。そして、お互いを応援しよう。

という主旨です。まずは自分たちがどうなりたいか、を考えて、必要な行動を促し、自分勝手ではなく皆の意見を聴き、必要であれば交渉する。そうして、自分たちが働きがい、働きやすさを感じる会社に自分たちで実現してほしかったので、これを立てました。会社が、社長が、私たちを幸せにしてくれるんだ という受け身になって欲しくなかったのと、10人10色の価値観に合わせたものを社長の価値観で提供できるわけがないという思いもありました。

 

「お互いを尊重する」
社員一人ひとり価値観が違うのは当たりまえ。自分たちの働きがい、働きやすい会社を創っていくときに自分の価値観を押し付けない。

という主旨です。また、人と人は違う ということを頭でしか理解していない頃でしたが、自分たちで創り上げる 過程で、自分が正しいという主観による衝突もしくは遠慮が必ずおきるだろうな という予感から立てたものです。本当はもっと幅広いダイバーシティのような理解には、私も含めてまだまだですが、ベースになってきてはいるように感じています。

以上、3本柱ですが、これらをこちらで書いた3要素で考えると、そもそも3本柱が組織力。そして、「Happy for All」は関係力。「自分たちで創りあげる」は組織力。「お互いを尊重する」は人材力に当てはまっていました(細かいところは相互関係にあります)。やはり、働き方改革に取り組むにあたって経営者として目的目標を決める時には、この3要素が入っているかどうかを考慮することが重要だと思います。

 

さらに、目的や方針を定めて、実際に進めていくうえでの重要なポイントがあると考えています。

「働く目的」は人それぞれ。お金持ちになりたい人、良い車が買いたい人、自己実現したい人、などなど。会社としてはそこに干渉しません。それこそが、価値観なので。ただ、それぞれの価値観を尊重する という話をすると、こういう質問を受けることがあります。社員がわがままになったり、自分勝手になったりしませんかと。

なので、これがポイントです。
「仕事の目的」は皆同じ。弊社の場合は、『日本一お客様に信頼されるパートナーとなり、インフラ整備を通じて地域の人々の幸せな暮らしを実現する』というミッションを掲げています。これは、弊社社員として共通に果たすべき使命です。これに反することは許されません。これに合意できない場合は、弊社ではなく他社で働いてください と伝えています。もちろん、このミッションはリーダーたちと決めたので、共感性は高いと思っていますが。

さらには、弊社の価値観なども決めてオープンにしていますので、それらに納得できている人だけが社員として働いている(はず)です。

 

個人の目的と会社の目的がどのように結びついているのか、それは個人にしかわかりませんが、会社の目的と結びついていることは重要だと思います。そのために、働き方改革を進める時には自分たちで働き方のゴールイメージを決めるやり方をとります。

 

仕事の目的が絵に描いた餅にならないように、いかに日常で意識できるようにするか が重要ですけどね。弊社の場合は毎朝唱和というようなことはやっていません。半期の振返りや、リーダーズミーティング、その他皆の前で話す機会のときにリマインドしている感じです。

時代や組織の成長に合わせて変化していくものでもあるので、ときどき見直すことも忘れずに。