働き方改革は「働かせ方改革」?

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梶川です。

 

弊社は建設関連のサービス業です。建設業ではないので、働き方改革関連法の適用の猶予はありません。

にも拘わらず、業界としてあまりひっ迫しているという感じがありません。特に、地元中小企業ではそんな風に感じます。もちろん、個別に対策をうっておられるところもあると思いますが、大勢は表向き特段焦っているようには思えません。

かといって、かつての弊社がそうであったように、年度末の長時間労働など抱えている問題は多くあり、内心はなんとかしなければと思っているはずです。

そして、とうとう来月に業団体の経営者研修会で働き方改革をテーマにすることになりました。講師は私です。一部の人は、私がこういった仕事をしていることを知っているので、また、業団体の副会長でもあるので、白羽の矢がたったというわけです。

 

しかし、何かあまり気乗りがしません。もちろん、業団体として働きやすい環境づくりを実現したいし、業界としても魅力をあげないと人材採用の面でも苦労しています。そして、各社で働いている社員さんたちが幸せに働けるようになってほしいと思っています。

ですが、肝心の経営者のみなさんの意識が低い。そんなところで話しても、どんな風にとられるか。

 

先日、この業団体の委員会があり、どんな話を期待しているか、聞きたいか をさらっと聞いてみました。一応、経営者だけが集まる研修会ですが、社員のかたも参加される可能性もあります。

「36協定や関連法の説明もあったほうがいいですかね?」と聞いてみると、「社員には知られない方がいいから、不都合な話はしない方がいい」なんて答えがありました。

もちろん、冗談半分もあるのでしょうが、あながち冗談ばかりではなさそうです。「有休5日もとらせられないって」という声もありました。

 

まあ、法を守れないのは問題外として(現実的に未払い残業代請求という紛争やそれを焚きつける弁護士さんもいらっしゃいますから)、なんで違和感を感じているのかを考えてみました。

結局、法を守るのは「社員のため」でなく、「会社を守るため」なんだろうと思います。それは、経営者だからある意味当然のような気がしますし、雇用関係だからそう思っても仕方がないような気もします。

つまり、会社=経営者だから、経営者の思うように会社がなっていて、社員は経営者の思うように働くもの=コントロールする ということになっているのでしょう。

この辺は、ティールとかホラクラシーとかを学んでくると必ずしもそうでないということがわかってきましたが、一般的には会社=経営者なんでしょう。

 

こうやって考えると、働き方改革は「働かせ方改革」だと揶揄されていたことが理解できますね。経営者からみたときに社員をいかに思うように働かせるか。働き方改革関連法を順守できる範囲でいかにめいっぱい仕事をしてもらうか と考えている気がします。

しかし、こういう経営者はえてして、人をモノ扱いしていて、人が感情の生き物であることを理解できていないか、勘違いしているように思います。

経営者は本来、いかに生産性高く業績をあげるかということに注力しなければいけないと思っているのですが、先のような経営者は工場のラインでの生産性のイメージしかないように思います。どの人でもロボットのように同じスペックで同じ稼働率で動くものと思っている。

しかし、人はそれぞれ違うし、感情によって生産性も変わるし、そのあたりを考慮しないと高い生産性は発揮できません。そういう点で、社員の幸福度と会社の生産性の高さは同時に実現するものだと思いますし、結果、業績があがるのです。

本当の働き方改革はそういう会社に変革していくものだと思っています。

 

それにしても、結局、会社=経営者の場合、経営者の理解・覚悟が大きいです。

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さて、業団体のセミナー。気乗りはしませんが、そこで働く社員さんたちのために一人でも多くの経営者をマトリックスから解放すべく頑張りたいと思います。