本音で言い合える ということ

働き方改革×チームビルディング

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梶川です。

 

働き方改革を進めていると、必ずといっていいほどコミュニケーションの課題が出てきます。

先日のこのブログでも、関係性の向上から取り組むことがよい結果を生むことを書きました。

 

コミュニケーションでよく言われることに、本音で言い合える ということがあります。

弊社でも新入社員から社長まで何でも言える会社 というのを目指しています。

本音で言い合える ということが課題になるということは、本音で言い合えていない という現実があります。そこで、本音で言いたいことをいってみよう とやると、愚痴大会の様相になることがあります。

 

愚痴はあくまでも個人レベルの話で、個人が考えている ある理想 があって、それに対しての現状のギャップが愚痴となって現れると考えています。

その理想は、こうなりたい というものから、このようにされていやだ というものまであります。

これもこちらで書きましたが、人の行動の源泉は 快 を求めるか、不快 から逃れたいか。

こうなりたい は快を求めています。一方で、このようにされていやだ は不快から逃れたいのです。そして、それらは個人が大事にしている価値観(欲求)に対して反応しています。

 

なので、愚痴を言い合う ということは自分を主張することになるのですが、必ずしも他の人が同じように感じているわけではないこともあり、場合によっては、人の価値観を否定したり、ないがしろにしたりすることになることもあるわけです。

本音で言い合ってみた結果、かえってその場の雰囲気が悪くなり、取り返しがつかなくなる場合もありえます。そういう場面に遭遇したことがあるかもしれません。

愚痴があくまでも価値観(欲求)に基づいているならば、組織の中で一つ一つの愚痴を解消していくことで全員が満足、納得することはありません。なぜなら、価値観は人それぞれだからです。

 

ではどうするか。

2つポイントがあると考えています。

1つ目は、価値観は人それぞれだから、それを尊重するということ。

この人は何を大事にしたいのか、だからこういうことを言っているのだ とお互いに理解しあうことです。決して否定せず、受け止めること。そうすることでお互いに信頼関係が構築できます。

信頼関係があるからお互いに言いたいことを言い合うことができるのです。

 

2つ目は、本音で話し合えるようになった結果、どういうチーム(組織)になりたいのか、なっていたいのか を共通の目的として理解しておくことです。

組織で働く以上、そして、組織で働き方改革に取り組んでいる以上、組織が達成すべき目的があって、そのためにコミュニケーションを取りたいわけです。

 

私は、お客様への価値提供を最大限にすることが組織の目的だと考えています。

そのために、だれかに負荷がかたよることなく、必要な情報が遅滞なく、もれなく、メンバーで共有できることが必要と考え、そのために本音で話し合えることが必要条件なんだと思っています。

これが共有されないと、個人の利権を守るために とか、自分の都合のために とか、本来お客様へ向かうべきベクトルが阻害されることのために本音で言い合うことが起きます。

それではエネルギーの無駄遣いとなり、生産性が落ちる結果となります。

 

そして、話し合う場では全員が意見を述べること、他者の意見を先入観を持たずにしっかり聴くこと、その場で感じたことを素直に言葉にすること などをグランドルールとして定めておくと、場の空気が良くなると思います。

とはいえ、ひとまず一歩目としては愚痴の言い合いからでもいいかもしれません。そこから前進へのキッカケが生まれれば。