研修を定着させるには

働き方改革×チームビルディング

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変わりたい社長のメンタリングパートナー

梶川です。

 

会社の成長、社員の成長のために研修を行うことはよくあります。

私も自社で研修を行いますし、研修講師としてお話しすることもあります。

しかし、研修内容が職場にて普及・浸透して、成果に結びつくことは、残念ながら多くありません。

こちらの本によれば、研修で学んだ内容を職場で実践するという受講者は、

 

研修直後で47%、半年後で12%、1年後に9%とのことです。

 

人が学習し、定着するまでにはいくつかのステップを超えていく必要があります。

研修では気づきのカベを超えるくらいのところまでが一般的です。

そして、わかる→できる→している となって定着します。

定着し行動が変容して初めて成果がでるので、研修結果をいかに定着させるかが重要になってきます。

 

そのためには、研修内容と日常の仕事をリンクさせる必要があり、研修前の事前学習から、研修後のリマインドであったり、研修中のワークであったり、上司のフォローであったりと各社各様の研修設計が工夫されています。

私が研修する場合も、事前に十分なヒアリングを行い、参加者の懸案点や課題と研修内容をリンクづけることに留意しています。

 

しかし、実際のところ研修から行動変容に結び付けるのは難しいところもあり、もう少し長いスパンでの普及・浸透をはかることが現実的です。

これが、先日も書いた実践上の課題、(8)普及・浸透  です。

こちらの本によれば、効果が高いものとして、「経営戦略演習」「アクションラーニング」「学習ラボラトリー」をあげています。

そのうち、アクションラーニングはチーム(組織)の現実的な共通課題を設定し、プロジェクトとして実践する場を設けるものです。

 

働き方改革×チームビルディングはまさにこのやり方に従っています。

チーム(組織)の働き方において現実的な共通課題を設定し、それを解決するという働き方改革プロジェクトを進めていきます。

ここで、私が進めている働き方改革は単なる残業削減や有給休暇促進といった、働き方改革関連法の順守を目的としたものでなく、自立型組織への変革とそれによる組織の成長を目的としています。

つまり、働き方改革プロジェクトを進めながら組織変革のプロセスをたどることになるのです。

そのためには、人材力、組織力、関係力が重要な要素であることは、なんども述べていますが、組織変革の適切な時点で適切な研修を並行して実施します。

その学びを働き方改革プロジェクトにて実践していくという形式です。

通常8~12か月で実施していきますが、年数よりも実践の場をどれだけ踏んだか、体験の質の方が重要であるとも書かれています。

この形式を取ることで、ふわっとしがちな組織の問題を再現性高く解決していくことができると考えています。

 

ということで、今週もありがとうございました。

また、来週、よろしくお願いいたします。

Have a nice weekend!