チームビルディングでは「人と人は違う」ということを前提にして組織づくりしていきます。
「人と人は違う」「自分らしく」ということは頭では理解できるけど、実際にどう行動していくのか ということはわかりづらく、また、忙しくなれば そんなことを意識している余裕はないよ ということになりがちです。
そこで、私がすすめるチームビルディングでは、人と人の違いを『効き脳』で表現します。
効き脳をおすすめする理由
効き脳は考え方(思考)のクセを表します。
(効き脳の説明はこちらを参照してください)
世の中には〇〇診断や性格診断のようなものはたくさんあり、それぞれ的を射ていて「あ~、あってる」というものが多いですが、私が効き脳診断を勧める理由は、
・4分類なので覚えやすい
・性格ではなく、思考のクセなので仕事の局面で使いやすい
・適性診断ではないので、どんな仕事にも適用できる
という点です。
特に、自分らしく働く という点では、性格や適性で職業を絞ってしまわないというのが重要だと思っています。(逆に、この職業の人は結果的にこのタイプの人が多い ということはありますが)
こちらがあるグループの効き脳一覧です。
似たような形もありますが、一つとしてまったく同じ形状はありません。
これが「人と人は違う」ということです。
視覚的にとらえやすく納得感があります。
効き脳診断の効果
これを行ったことで変化したこととして、
・何度言っても伝わらなかった理由がわかった
(怒ったりイライラしたりが減った)
・ミスが減らなかった部下に対して、上司が部下の効き脳を意識して指示をした結果、ミスが減った
(これは効き脳Dの部下にBの上司の場合が顕著でした)
・効き脳Dの技術補助の女子社員が効き脳Bの上司に遠慮して改善の提案をしていなかったが、効き脳が違っていることと、違いを遠慮しなくていいということを理解して提案をするようになった
(これまではなんとなく上司とは違うと感じていたので、言っても聞いてもらえないと思っていた)
↔上司も、これまでなら「何言っているの」と言いそうになるところを「なるほど」と言って聞くようになった
というようなことがありました。
効き脳は、良い↔悪い ではないし、正解↔不正解 でもないので、これまでだったら 上司=正解 の図式だったものが、フラットな関係で意見しあえるようになったのが一番大きいと思います。
上司が部下を理解することで、部下が自信をもてる というのが実感です。
性格診断だと、合う・合わない ということが起きがちですが、効き脳はそうではありません。ただ、効き脳の違いを意識しないとコミュニケーションエラーが起きて、合う・合わない に陥ってしまうので、そこは注意が必要です。
全種類の効き脳タイプが集まると、アイデアが形になりやすい
ここで、アイデアが形になっていくことを効き脳で説明します。
まず、アイデアマンの効き脳Dがアイデアを創出します。
つぎに、理論派の効き脳Aがそのアイデアを定義づけし、全体像をつくります。
そして、人情派の効き脳Cが人を巻き込むことを考えながらまとめます。
そうしたら、アイデアマン効き脳Dがもとのアイデアと大きくずれていないかを確認し、
最後に実務派の効き脳Bが実行計画をたて、実行していきます。
つまり、4つの効き脳が揃っていないとアイデアが実行するまでに至らないということです。
これをクリエイティブプロセスと呼びます。
効き脳が同じ場合、同じような考え方をするので違和感なく聞けるのですが、違う効き脳の場合、あいつとはあわない ということになってしまいがちです。
しかし、クリエイティブプロセスでわかるように、アイデアが実行されるまでには4つの効き脳の出番があり、逆に違った考え方の人がいないと新しいものは生まれにくいということです。
つまり、意見が合う合わない で判断していると、新しいアイデアが埋もれていってしまい、大事なビジネスチャンスを逃しているかもしれないのです。
ちなみにこのプロセスは、大きなものとして入口から出口の全体像のときもあれば、会議中の小さなテーマに対してくるっと回るときもあるし、時間軸としてはまちまちです。
会議のファシリテーションしているときに、次に欲しい視点について、それを得意とする効き脳の人に意見を求めたりすることもあります。
たとえば、そもそも論に終始しているときは、それで人が動くかどうかをCの人に聞いたり、実行できそうかどうかについてはBの人に振ってみたり、発散していたらAの人にまとめてもらったり、という具合です。
アイデアの源泉は一人から生まれる
ここでもう一つ大事なポイントは、アイデアのきっかけは必ずしもDではないということです。ある一人が口にしたことがきっかけでアイデアとなり、そのことでクリエイティブプロセスが回り出すのですが、アイデアの源泉は だれか一人から生まれる ということなのです。
つまり、その一人のアイデアを活かす、多様性を活かすチームでなければ、コンフリクトを打破する突破口を見いだせずに終わってしまうのです。
参考になりましたでしょうか。
効き脳診断を自社で取り入れたいというときは、ご相談ください。
また、「自社に取り入れて効果があるだろうか・・・」という方は無料相談をご活用ください。
私自身も経営者ですし、また、コンサルタントとしてもたくさんの会社に関わり、改善してきました。
その経験と知識から、御社にとってより良いアドバイスをして差し上げられると考えております。
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