自立型組織のためのビジョン・目的を共有するコミュニケーションとは

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梶川です。

 

昨日、自立型組織に必要なこと として、指示をしてはいけない ということを書きました。

そして、その仕事の目的やどうなったらよいのかを伝えればよい ということもお伝えしました。

けれども、実際は面倒だからついつい指示してしまう ということも書きました。

 

で、具体的にはどうやったらいいのか ということについて、今日は書きたいと思います。

 

たとえば、「私はステーキが好きです」と言ったら、みなさんどんなことを思い浮かべられますか?

では、次に「肉としてはサーロインが好きです」と言ったら、いかがですか?

では、次に「ステーキのたれは掛けずに、塩とブラックペッパーのシンプルなやつが好きです」と言ったら、だいたい同じようなステーキのイメージが浮かぶのではないでしょうか。

最後に、「毎月一度はいきなりステーキに行って、500g以上のサーロインを食べます」と言ったらどんなステーキがどれくらい好きか というのがほぼ同じイメージで伝わるのではないでしょうか。
(実際には3つ目の例までは事実ですが、4つ目は創作です。そこまでは食べられませんね(^^; )

 

このように、4階層くらいまで下れば、だいたいイメージを共有できるはずです。

仕事のゴールイメージを伝える場合も、思わず指示してしまってもそこから4階層くらい下って説明していったらだいたい同じイメージになるはずです。慣れないうちは面倒かもしれませんが、意識して使ってみてください。

 

逆に、部下が何か質問してきて、その内容がよくわからなかったときは4階層くらい掘り下げるつもりで聴いてみてください。

その場合は、オープンクエスチョンの形式をとります。

ちなみに、オープンクエスチョンとは、Yes No で答えられない質問のこと。

逆はクローズドクエスチョンといい、Yes No で答えられる質問のことを言います。

 

オープンクエスチョンの例は、

1.~というと

2.もう少し、詳しく教えて下さい

3. ~って、具体的には?

4. 例えば?

5. ~ってどんな感じですか?

6. どんなイメージですか?

のような感じです。

 

これら質問を投げかけて答えてもらい、さらに質問していきます。

ただ、すぐに答えが返ってこないこともあると思います。そんなときは沈黙が訪れますが、その最中も部下は一生懸命考えていますので、その思考を遮ることなく待ってあげてください。

部下が考えていなかったことを考えたり、思考をまとめたり、それを自分で発言して自分の耳で聞いたり というのが自立型への成長に欠かせないからです。

 

指示をするのではなく、質問で部下の自立を育てる ということですね。

今日はやり方の話になりました。ここのところ、この研修が続き、多くの会社で同じようなところでの気づきが多いと感じたので整理してみました。

 

と、書いてみましたが、昨日の福島先生の講座でやはりガツンとやられました。

「人は自分を信頼してくれる人の言うことしか聞かない」

「人間関係は状況対応(テクニック)ではない」

「言ってることではなく思ってることが伝わる」

「人を評価できない。人を信じる。その夢を信じる」

「信じるとは覚悟である」

やはり、部下、メンバーを信じきることが先にあって、そのベースの上でメンバーの成長のために自分ができることとしてのスキルを学ぶということでしょうね。それが逆になると、結局、伝わらないのだと思います。

自戒を込めて。