メンバーが疲弊しているときのリーダーシップ

働き方改革×チームビルディング

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梶川です。

 

北海道で地震がありました。被害にあわれた方々にはお見舞い申し上げます。

私事ですが、次女と長男が札幌に住んでおりますので、昨日は未明からやりとりをしておりました。おかげさまで二人とも無事でしたが、情報も含めて混乱しているようで、こちらからも情報をとったりして状況を整理する必要がありました。(緊急時の情報は後手後手にまわりがちで、その辺りの指示命令については考察が必要で、後日書きたいと思いますが、今日は別のことで)

そんなやりとりのため、昨日は完全に寝不足です。集中力もなく、思考もまとまらず、「あー、ダメだな」って感じです。たった1日で情けないありさまですが、こんなときに思い出して再確認することがあります。

それは疲れているときのリーダーシップ。自分が、というよりは、メンバーのための という面です。

 

参考にしているのは、こちら。

大規模災害の救援などで、長期にわたり心身共に苛酷な状況が続く場合に留意していることが書かれています。

本書では、普段の健康的な状態のときのリーダーシップを『勝つリーダーシップ』と呼び、疲労が蓄積してきたときのリーダーシップを『負けないリーダーシップ』と呼んでいて、意識すべきポイントが異なるというのが参考になりました。

弊社は公共事業なので、年度末に繁忙期があります。これは自分たちでは避けられません。

今でこそ、月平均残業時間が12時間程度、繁忙期のピークでも70時間未満という状況になりましたが、かつては時間をかけてなんとか仕事をこなしていたので深夜残業があたり前で、その時期はみんなが疲弊していました。

そうすると、組織の状態がこんな感じになります。
・メンバー同士が不仲で人間関係がギクシャクしている
・チーム内で情報共有ができておらず余分な仕事、ちぐはぐな仕事が発生
・仕事ができる有能なメンバーに仕事が集中している
・それぞれがあまり他人の仕事に口をださないようになっている
・メンバーのいさかいが増える
・小さなミスが増え、時には大きなミスも目立ってくる
・さまざまな理由で休むメンバーが多くなる
・リーダーを信頼していない、頼りないと感じてくる
・戦力となっているメンバーがさまざまな理由で辞めていく

経営者としては看過できない状況にみえるので、ついついミスを叱責したり、仕事の遅い社員のお尻をたたいたり、疲れている社員にがんばれと言ってみたり、理想論で説教してみたり といったことをしてしまっていました。

 

しかし、これは本書でいうところの『勝つリーダーシップ』であり、本来はメンバーの疲労が蓄積していないときに行うべきリーダーシップだったのです。

このレベルの疲労になるのに、「月80時間を超える残業なら3ヶ月」「睡眠時間が4時間を切るペースなら2週間」。

そして、この状態のときには、指導、修正、教育は効果がないとも。なぜなら、起きていることの原因は本人の性格や能力の問題ではないからです。つまり、疲労レベルが元に戻れば、行動も元にもどるのです。

疲れたメンバーに有効なのは、休ませること。→「何もしないこと」が最も効果的。
温かい食事、良質な睡眠、最低3日の休暇。休憩をとるのも仕事のうちと考える。

 

なので、この疲労レベルで発揮すべきリーダーシップは、

・メンバーの状況を把握し、信頼関係を構築する(体調や行動の変化など)
→この疲労レベルの人は仲間が同じ疲労レベルであることに気付けない
・今何をしようとしているのか、誤解のないように明確な表現で伝える
→情報伝達が難しくなる;誤解を生じやすい・・しつこいほど確認
・メンバーの行動をしっかりコントロールする
・仕事をきる
・3分の1の法則:この疲労レベルのチームの能力は普段の1/3と認識する
・鍛える、乗り越えさせるにこだわらない
・あえて不得意な仕事を担当させる必要はない
と書かれています。

 

いつも出来ているのにできなくなったり、いつも穏やかなのに周りのメンバーを責めだしたり、そうなるとついついできていないことを是正しようとして注意してしまいがちですが、社員がいつもと違ったら何かあるな と思えるかどうか。

そして、何も言わず休ませる。すべてが疲労のせいだから、社員が悪いわけではない。これってシンプルですけど、大事なことだと気づかせてくれた本でした。

 

働き方改革でそういう疲労レベルにならないようにできるのが一番だと思いますが、「そうは言っても」ということもありますから、そんなときに覚えていたいと思っています。

ということで、今週もありがとうございました。また、来週月曜日からよろしくお願いします。