自働経営度はいかに?

目指す未来は自働経営で実現!
社員が自立的にやりがいをもって働いて、社長が本来の仕事をすることで可能になる、
持続的経営=自働経営 の実現をサポートする
自働経営ナビゲーターの梶川です。
自働経営とは端的にいうと、社長が会社に行かなくても回る会社にする。社長は社長本来の仕事をする。
ということですが、それを実現するには現状がどうか をまず確認してみましょう。
トリプルループ学習という考え方で整理してみます。
会社では、成果(結果)を出すために、日々いろいろな意思決定がされています。
1つ目がシングルループ学習で、「物事に「適切に取り組んで」いるか?」のループを回しています。
決められたことを実行しているか ということですので、PDCAのDCAを回すイメージです。
2つ目がダブルループ学習で、「「適切な物事」に取り組んでいるか?」のループを回しています。
与えられた(決められた)目的を達成するために目標(PLAN)を設定し、それに対してDCA(シングルループ学習)を回しているのですが、適切に取り組んでいるのに(=シングルループは問題ない)のに狙った結果が出ていない場合は設定した目標(P)が適切でないということになります。
つまり、結果を出すための目標が適切かどうか を判断するのがダブルループ学習です。
そして、3つ目がトリプルループ学習で、「何が適切で、何が適切でないかについて、「どのように判断している」のか?」を判断するループです。
ダブルループは目標が、会社の置かれた環境や目指すものがある前提のうえで適切かどうか を判断していますが、そもそも取り巻く環境が変わったり、会社の目指すものが変わったりした場合、ダブルループの適切さの前提が変わります。
現代のように変化が早かったり、パラダイムが変わるような時期ではこの判断がとても重要になってきます。
ここが変われば狙う結果も変わるからで、それが経営戦略として納得できるものかどうかは大きく経営に影響します。
これまでのことを踏まえて大雑把に表現すると、
シングルループは日常業務の管理、
ダブルループは会社目標、会社目標を受けての部署目標とマネジメント、
トリプルループは会社の在り方、理念や信念、価値観などの探求、
と表現できます。
としたとき、あなたはどこの仕事をされていますか?
日々の仕事の指示命令に追われていれば、シングルループ。
部署目標のマネジメントに口を出していれば、ダブルループ。
会社の未来や、あり方などを探求していればトリプルループ。
一つではなく二つも、三つもということが少なくないと思います。
また、ある仕事はダブルループからだけど、ある仕事は現場に口を出している というケースもあるでしょう。
もし、シングルループにまで指示命令しているとすれば、まず、そこを現場に任せることから始めてみる。
現場は任せているけど、部署目標の設定やマネジメントに口を出しているなら、本来は部署長に任せたいですね。
トリプルループだけ ということであれば、ほとんど会社に行かなくてもすでに大丈夫と思います。
トリプルループがまさに社長の仕事です。
先述のように、会社の行く末を決める意思決定になりますから、社長にしかできません。
シングルループを任せるのであれば、しくみをつくってそれを運用できるような教育が必要になります。
ダブルループを任せるのであれば、目的目標の設定の仕方やマネジメントについて管理職育成が必要になります。
トリプルループについては社長が最終決定することになるものの、できれば将来の幹部を交えて未来について対話できるといいと思います。
そのためには、対話ができるベースがないといけませんので、ファシリテーションを学んだり、外部のプロに任せたりすることが必要になります。
上図の横軸でみたときに、ご自身の位置がどこにプロットできそうですか?
右に寄ればよるほど、トップダウンということになりますね。
それでは、今日はこの辺で。
最後までお読みくださりありがとうございます。
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