お金で買えないものがありますか?

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社員が自立的にやりがいをもって働いて、社長が本来の仕事をすることで可能になる、
持続的経営=自働経営 の実現をサポートする
自働経営ナビゲーターの梶川です。

 

最近、なんとなく懺悔ブログのようになっていますが…

先週学びのことも書きましたが、今、自分が苦手としていることを学んでいます。

そこで、課題図書や推薦図書が示されるので、結構な勢いで読んでいます。

その中で、改めて気づいたことがありました。(これも懺悔かも…)

「お金で買えないものがある」

何を当たり前なことを と思われるかもしれません。

自分も、当たり前だと思います。

そういう経験もしています。

 

が、

ビジネスは価値の交換で成立しています。

現在は、その価値をお金で測ったり、支払ったりしています。

すべての行為に価値をつけて、お金で交換しています。

BtoB でも、BtoCでも、サービスに価格をつけて売っています。

コスパのいいところを探したりします。

お金ですべて買える気がします。

 

会社の中でも、スキルとか、技術とか、高まると給与が高くなります。

あいさつできるとか、掃除をする とか、そういったことも評価基準にあって、賃金に反映されています。

すべてのことがお金になっている気がします。

逆に、何をやれば給料があがりますか?という質問になります。

ふと気づくと、労働の対価として金額換算している自分がいます。

 

個人的に、ここに違和感をずっと持っていたのですが、それが、先述の気づきです。

「お金で買えないものがある」

小学生くらいのときだったと思います。

父は忙しかったというのもあると思うのですが、時々、好きなものを買っていい というときがありました。

欲しいものが買える という喜びもありつつ、一方で、そんなお金を使わなくていいからもう少し自分を見て欲しい という思いがありました。

その時はその違和感がよくわからなかったのですが、こういう話があるそうです。

イスラエルのある託児所で、子供の迎えに来るのが遅いという問題を解決すべく、遅刻した親たちに罰金を科すことにした。すると、予想に反して遅刻回数が2倍になった。

その理由は、申し訳なさやうしろめたさを金銭と交換してしまったから。金銭を払うことで負い目をチャラにできてしまったということだそうです。

つまり、わたしの幼き頃の違和感は、一緒に遊んで欲しい という気持ちをお金で清算されてしまった というものだったようです。

 

幸福学でよく言われていることに、年収の増加と幸福を感じることはずっと比例するものでなく、あるところを境に年収が増加しても幸福感は増えない とあります。

そのある点はアメリカの調査結果で75000ドルと言われていますが、単純な為替換算ではなく日本に置き換えると5~600万程度ではないかと、幸福学の前野先生は言われています。

これは、ハーズバーグの二要因理論で、報酬は衛生要因であり、不満足の解消にはなるが、満足を向上させるものではない というものからも理解できます。

としたときに、前野先生の提唱されている幸福の4因子とか、今さかんに言われているやりがい とか、そういったものについては、給与とかで報いない方がいいのではないか と思います。

給与換算してしまったら、本来感じるものがそこで清算されてしまう のではないかと。

もちろん、衛生要因とか生存欲求のための給与は必要なんですが、そのうえで他のしくみが必要な気がします。

 

といいつつも、実際にはすべてをお金換算するシステムの中にいて、それで経営していて、自分も給料をもらっている という自己矛盾にすぐに気づくわけですが、これはこれからの課題かな というところです。

学びの延長でのもう一つの気づきが、今、世の中で言われている課題が経済合理性によって生まれているということ。

SDGsで掲げられている課題がそういうことなんだと思います。

つまり、経済合理性の外にある問題ということなので、経済合理性の外のやり方でないと解決できない ということに気づかされました。

ということは、損得とか生産性とかいうところとは別の考え方でないと解決できないということになります。

多くの大企業が解決に名乗りをあげていますが、資本主義の中にいて本当に解決できるのか と思ってしまいます。

もちろん名だたる企業で、解決の技術力や資本は持ち合わせているので、そこに期待していますが、その先に、さらなる利得を考えているとしたら本質的な解決にはならないかもしれません。

この辺が、私がSDGsに感じている違和感でした。もちろん勝手な想像で、勝手に感じているだけですが。

先ほどの自分の課題のなかで、本質的な意味でここに関わっていけたらいいな とも思っています。

 

それでは、今日はこの辺で。

最後までお読みくださりありがとうございます。

 

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