働き方改革とロボット
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梶川です。
弊社でRPAを導入してみることにしました。
RPAとはRobotic Process Automationの略で、私の簡単な理解では、PCでの業務をロボットに代行させて効率化を図るツールということです。当初、ロボットというので、ロボットの形をしたキャラクターがパソコンの中であたかも工場のロボットのように作業するのかと思っていましたが、カーソルが自分で動いたり、キーボード操作が自動だったり(キーは動きません)ということでした(苦笑)。
AIではないので、人間が判断しているような作業には適用できません。いわゆるやることが決まっている単純作業への適用ということになります。
弊社で導入するのは、NTTDATAのWINACTORというもので、RPAの詳細はこちらのコラムが参考になります。
まだまだトライアル中で詳しいことはわかっていませんが、本を読んでもビジネスフェア等で見てもあまりよくわからなかったので、ひとまずやってみようということにしました。
プログラミングは不要なので、作業の流れをフローチャートで整理していく感じです。自分が行った作業を覚えさせたり、画像として認識させて指示命令したり、さまざまな方法があるのですが、自分のやりやすい方法や作業の効率化にマッチした方法を選びながら、シナリオというフローチャートを作成していきます。
1日目の講習は、そういったいろいろなシナリオの作成方法を学び、2日目は具体的に実際の作業をシナリオ化していくことをサポートを受けながら進めていきました。
弊社では、点検してきた結果を台帳に整理したり、いろいろな諸元情報を拾ってきて台帳として完成させたり、現場で撮ってきた写真をサイズを合わせて整理する といった作業を自動化することにしてみました。
これら作業は技術補助をしている女性社員が、普段、担当しているので、実際の指導も彼女たちが受けたのですが、講師の先生曰く、覚えが早くどんどん進んでいきました ということで、難しいシステムのことを知らなくてもできそうです。ただ、彼女たちはCAD操作等には慣れているので、PCに普段から触れていないと難しいのかもしれません。
それでも、一気にやってしまわないと忘れそう ということもあり、シナリオを作成するときは集中的にやる必要がありそうです。実際に、間が空いてしまってシナリオ作成が完了しないために稼働せず というケースもあるそうです。
また、作業のボリュームが大きくてシナリオが膨大になる場合など、全体像をきちんと把握して作成できるかどうかも重要なポイントになりそうです。それでも、きちんと動いたときには、とても気持ちよさそうなことが容易に想像できます。
働き方改革が広まって、日本電産株式会社の永守会長や、株式会社武蔵野小山社長など、かつてはモーレツの代名詞だった方々が働き方改革に舵を切りました。永守会長は直接費である製造部門の人のところに大きな投資をしてロボットや機械を導入しました。人手不足の背景もあり、機械でできることは機械にという方針をだされました。
ITツールがどんどん進化し、RPAはまさに間接部門やオフィスワークの機械化です。ロボットはミスがない、24時間働ける といったメリットがあります。生産年齢人口の減少はすでに起きている未来です。RPAが万能とは思えませんが、こういったツールの導入も働き方改革には必要になってくるのではないかと思います。
一方、株式会社武蔵野の小山社長は、エマジェネティックスという診断ツールを使って、社員一人ひとりの違いを理解し、強みを活かしてマネジメントすることを始められました。私たちが紹介している効き脳と同じ考え方をベースにしているのですが、先述の機械化と共に、生産性を上げるには一人ひとりの強みを発揮するという考え方が広まりつつあるということだと思います。
人にしかできないことは人が、機械でできることは機械で。進めているところはどんどん進んでいると感じます。