働き方改革はやっぱりチームビルディングで実現
働き方改革×チームビルディング
働き方改革はチームビルディングで実現!
人が活きて業績があがる本当の働き方改革を広める
現役経営者でありチームビルディングコンサルタントの梶川です。
各団体も総会が一段落してきて、新年度の事業が始まり始めたのに伴って、セミナーや研修講師の仕事もスタートしてきました。
先週も2件、働き方改革×チームビルディングの研修を実施しました。
働き方改革というと、
・長時間労働の是正
・有給休暇取得
・人材確保(採用、介護離職)
といったことが課題であるというのが、大方のイメージだと思います。
実際、課題であるのですが・・
課題は問題の裏返しなので、
・長時間労働が常態化している
・有給休暇がとれない
・人材が採用できない、離職率が高い
という問題が起きているのだと思います。
そして、その問題を解決しようと、それぞれの課題に取り組むことになると思うのですが、多くの場合、上手くいっていないと思います。
長時間労働を削減するために、退社時間を20時に設定した。その結果、サービス残業や持ち帰りが横行し、嫌気のさした社員が退職した とか。
外向きには働き方改革に取り組んでいるイメージだが、現場では何も変わらず長時間労働があたり前で、新入社員が早期離職する とか。
結局、施策先行で働く人=社員の気持ちが置いてけぼりなんですね。
いやいや、ちゃんと社員のことを考えているよ という方もいらっしゃると思いますが、ついつい、新入社員はこういうもの と決めつけたりしていないでしょうか。
グーグルのプロジェクト・アリストテレスで有名になりましたが、生産性の高い組織は『心理的安全性』が高い組織です。
心理的安全性とは「他者への心遣いや共感、理解力を醸成すること」で、お互いの違いを理解し、共感していることといえます。一人ひとりを見ていることが重要なポイントです。
一人ひとりは違います。その違う者同士が関わりながら、会社のいろいろな仕事に取り組んでいます。
ということは、とても複雑なシステムで会社は動いているということになります。
ここで、一律的なやり方をトップから押し付けられたら、うまくいかないのは自明です。
では、どうするか。
人と組織の問題はルービックキューブです。
1面を揃えようと思ったら、すでに揃っている他の面が崩れます。
会社に置き換えると、これが部署間のやりとりになり、自部署のことだけを考えていると他部署の面は揃えられないのです。
個人間でも同じです。
なので、解決策はルービックキューブの6面の揃え方と同じで、一気に6面揃えにいくのです。
つまり、6面揃った状態を全員で共有、共感して、全員でそこを目指していく ということです。
この6面揃った状態を、共有ビジョン と呼びます。
社長個人のものだけでなく、働く社員全員が共有、共感できるビジョンをつくって、取り組むことが、心理的安全性の高い組織=生産性の高い組織 をつくる大事なポイントです。
すでにお気づきの通り、共有ビジョンが全員で設定できれば、必ずしも働き方改革でなくても構いません。
しかし、共有ビジョンは全員が共感できるものであることが大切なので、全員の関わりが求められます。
その時、『働き方』という切り口は全員のかかわりを持ちやすい という利点があります。
さらに、この心理的安全性が高い組織になれば、働き方改革で問題となっている 長時間労働やメンタル不調、離職率の高さ なども解決するのです。
逆に、本当の意味で働き方改革を成功させたければ心理的安全性の高い組織にしていくことしか解決策はないと思っています。
いろいろな人の違いを認めながら共有ビジョンを策定するには、そもそもどう違うのか を理解したり、違うからこそ丁寧に対話していく『場』が必要だったりします。
なかなか一朝一夕にできていくものではないのですが、チームビルディングでは総合的に取り組んでいくので、それを再現性高く可能にしています。
やはり、働き方改革はチームビルディングで実現するのだと、先週話していて、改めて思いました。
それでは、今日はこの辺で。
最後までお読みくださりありがとうございます。