自分にコミットしてますか?

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自働経営®ナビゲーターの梶川です。

 

何年か前の話です。

私があるプロジェクトに関わっていて、悩んでいる というか、悶々としていた時がありました。

プロジェクトチームはフラットな関係性でありながら、会社やコミュニティメンバーが入り混じっている複雑な形態で、一般的な会社内でのプロジェクトではないため責任範囲が明確でないというように感じていました。

それゆえに、私はプロジェクトの推進者でしたが、進め方に難しさを感じていました。

一般的な会社ならツリー型の階層構造で、上から下への責任展開なので、何か問題があるときは上に相談する という手段をとりますが、それすらもよくわからない感じでした。

なので、自分のそれまでの経験=いわゆる階層構造の組織での進め方 に照らして、あれはあそこが解決すべき、これはそちらが解決すべき みたいなことを当てはめて理解し、うまくいっていないことについてあそこが悪い、そこが悪い と勝手に決めつけていました。

 

ある時、仲間(プロジェクトには直接的な関わりのないメンバー)にこのような状況について相談というか、愚痴を聞いてもらうことがありました。

一通り話した後に仲間が私に質問しました。

「で、私はどうすればいい?」と。

瞬間的に冷静になった私が考えたことは、『この人は直接的に関わっていないから何かしてもらうのも変だな。強いて言えば愚痴を聞いてもらうくらいだけど、それは何の解決にもならないしな』でした。

で、ちょっとして『そうか、自分で解決しなければいけないんだ。結局、自分ごとにしてなかったんだな』と気づきました。

そこで吹っ切れて、自分が必要だと思ったことはやり、確認し、進めていくことができました。

外側のプロジェクトのこともありますが、自分の内側の変化がとても大きく、本当に秀逸な質問でとてもありがたかったと感謝しています。

 

その出来事から自分が学んだことは、自分にコミットできることだけやる ということです。

なぜなら、自分にコミットできることでないと、周りにもコミットできないし、成果もでないから迷惑がかかります。

また、途中の局面ではしんどいときも必ずありますが、自分にコミットできてないとつらいだけです。

なので、仕事を頼まれたりしても、引き受けないと相手に申し訳ない と思うよりも、自分にコミットできるかどうか を大切にするようになりました。

それが高じると、好きなことだけ仕事にする、言い換えれば、好きでないとやれない とういことなのかな と思います。

 

そのうえで、自分にコミットできたら遠慮せずに力を発揮する と決めています。

それが成果をあげるために必要なリーダーシップだと思うからです。

階層型組織で責任範囲が明確だと、ついつい自分の責任、役割ではないと思ってしまいがちですが、フラットな組織では各自がリーダーシップを発揮することが成果をあげるのに必要なことだと感じています。

だからこそ、自分の強みや得意なことを役割にすることが大事になるのだと思います。

その結果、自分へのコミットがしやすく、リーダーシップを発揮しやすくなるからです。

その点で、階層型組織はその分、スピードが鈍るのかもしれませんね。

 

自律型組織とか、ティールとか、それぞれが自分ごととして仕事を進めていく組織を目指す場合、これまで慣れ親しんだ階層型組織での働き方(ふるまい方)が意外にネックになるのかもしれません。

弊社がティールをすすめていくにあたって、私がこの経験をしていることがプラスに働いていると思います。

そういう点でも、本当に貴重な経験をさせてもらったなと感謝しかありません。

 

それでは、今日はこの辺で。

最後までお読みくださりありがとうございます。