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働き方改革はチームビルディングで実現!

今いる社員がそれぞれの強みを発揮して
ビジョンを実現する強い組織づくりをすすめる
現役経営者でありチームビルディングコンサルタントの梶川です。

 

先週末は所属しているチームビルディングのコミュニティで、推進メンバーが集まってのビジョンを考える合宿に参加してきました。

コミュニティには普遍というか、長い時間軸でのミッション、ビジョン、バリューがあります。

その他に、3年前に作った「3年後のビジョン」がありました。

私はそのビジョンづくりには参画していませんでしたが、あれから3年経ち、メンバーも増え、環境も変わり、あらためてこれから3年後のビジョンを考える というのが合宿の目的でした。

 

ファシリテーターもコミュニティメンバーが自発的に担ってくれて、プログラムも考えてくれました。

やったことは、まず初めに、自分自身の3年後のなりたい、なっている姿 を考えます。

ペアをつくって、交代で質問しながら3年後の自分を想像します。

質問へは0.2秒で答えなければなりません。

これは、推測するに、顕在意識ではなく潜在意識へのアプローチだったのかなと思います。

現在からの延長でないもの というのが大事です。

その後、ペアを替えて新たな視点を得ることで、具体化されたり、広がったり、そんな感覚を味わいました。

それをある形にまとめて発表します。

 

その後、3~4人で、今度はコミュニティの3年後の姿を考えます。

ワールドカフェ方式で、思ったことをしゃべりながら、インスピレーションを得ていきます。

これもグループ間でメンバーが入れ替わりながら何回か行いました。

それを全体共有して、最後は一つにする ということなのですが、なかなか収束しませんでした。

1日目の予定を超過してもまとまらず、2日目に持ち越すことになりました。

 

その後、風呂や食事中、2次会でもそんな議論が局所的に継続し、2日目を迎えました。

2日目も始まってからはしばらく停滞している感じです。

何人かが付箋に書いたり、発表したりしながら、それについて感じたことや思いを共有して、さらに対話していきます。

行きつ戻りつ・・・を繰り返す感じです。

そして、あるタイミングで方向性が決まり、その後は細部にこだわって、最終的に(たぶん)みんなが納得するビジョンステートメントが出来上がりました。

その瞬間はなんとも言えない、よし!というか、未来に向けてやっていこう!という感じになりました。

見事にタックマンモデルの谷をくぐっていった瞬間だと思います。

これを踏まえて、個人の行動宣言をして終了 という流れでした。

 

あらためて自分なりに感じたことを整理すると、

ビジョンが明確になることで将来に向けてのゴールが明確になるのはもちろんのこと、ビジョン策定プロセスを共有することで、より細部の思いを共有できるので共感が高まる

と思いました。

また、

ビジョンステートメントは、さらっとしたスローガンではなく、ざらざら感というか手触り感というか、自分ごとになりやすい表現にこだわることが大切

とも思いました。

「○○集団」などのように、一般化したような全体を表す表現になってしまうと、なんとなく客観的というか他人事のような感じになってしまうことで、ビジョンが他人事になってしまいやすい。

同じように、「一人ひとり」とか、「仲間」という言葉にもこだわったのが印象的でした。

「ビジョン」とは映像です。目的を達成した時の「姿」です。

みんなが同じ映像を見ているから、いちいち指示のいらない=自立的な行動が可能になります。

そのために、表現が大切なのですね。

このブログの枕ことばにも「ビジョンの実現」と書いていますが、改めてビジョンの重要性を認識するとともに、その表現へのこだわりを大切にしていこうと思いました。

 

遠い将来のビジョンと共に、3年後などの短い時間軸のビジョンを持つことでより具体的にイメージすることができることも実感しました。

組織の大きさやメンバーの入れ替わり、取り巻く環境などが変わってきた場合、ビジョンを策定しなおすタイミングですが、現在からの延長線上でなく、ポンと3年後に行ったときに実現していることを考えることが重要です。

未来から現在をみる(バックキャスティング)ことで、必要な道筋が見えてくることもあります。

コロナで大変な状況ではありますが、3年後、どうなっているでしょうか。どうなっていたいですか。

 

それでは、今日はこの辺で。

最後までお読みくださりありがとうございます。