グチの正体!?

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梶川です。

 

愚痴って、出ますよね。

愚痴の多い人、少ない人がいたり、愚痴の多い人と一緒にいると愚痴が伝染ったりなどと言われたりしますが、グチってなんでしょう?

 

先日の先生の働き方改革フォーラムで基調講演された工藤先生はこう言われました。

「自分の理想を描いてギャップを憂い勝手に不幸になっている」

 

確かに、自分の中のこうあるべき みたいなものがその通りにいってないとき、いかなかったときに、ついつい「あ〜あ、こうすればいいのに」とか「こうだったら良かったのに」と言ってしまっています。

日常の生活だけでなく、仕事でもありますよね。

 

でも、仕事でこれが起きてるとものすごく生産性が低いです。

いちいち、やろうとすることの反対方向に負荷がかかるという状態ですから。

 

表面に出ていればあからさまな抵抗勢力だったり、表面に出ていなくても個々のスピードが落ちることは想像に難くありません。

そして、声の大きい反対派がいれば、どんどん巻き込まれて、まさに笛吹けども踊らずもいう状態になるでしょう。

 

何が問題かというと、個人の価値観と現状のギャップを問題だと思っているというところです。

個人の価値観は人それぞれです。ということは問題と感じるところも人それぞれで、放っておいたら思い思いにグチを言うのは当たり前なのです。

 

よく、社員に意見を言ってもらうと愚痴ばっかりになっちゃって困る  という経営者がみえますが、それは当たり前ということです。

 

それで大事なことは、「組織で働いている」 ということなんです。

つまり、個人の価値観とのギャップではなくて、組織の価値観(目的やビジョンでもいいと思います)とのギャップを問題にすべきだということです。

共通の価値観とのギャップなら共通の課題として取り組んでいけるわけです。

 

そして、もう一点大事なこと。

組織の価値観(ありたい姿)は、社員と決めるということです。

働き方改革を進める場合は、その組織の理想とする働き方(ありたい姿)を全員の納得がいくように決めます。働き方に対するメンバーの共感が重要です。

しかし、「いきなり理想の働き方は?」と問いかけてもなかなか意見が出てきません。

そんな場合は、「普段、働いていてもったいないと思うことは?」という問いかけをします。

この時は、ひとまず自分の価値観と照らし合わせて意見を出してもらうことになります。

そして、全員の意見を聞きます。

この時のポイントは、反対・否定なくしっかり聴くことです。そうすることで、自分の意見を聴いてくれた、意見を言うことができた という実感を得て、その後の対話に参加することができます。

ここでその実感を得られないと、出来上がった「ありたい姿」は自分のものになりません。

 

全員の意見が出た後、それぞれの意見をグルーピングしたり、さらに聴き合ったりして理解を深めます。そして、妥協することなく対話を深めて共通の組織の「ありたい姿」を決定します。

このプロセスがいわば一番大事かもしれません。丁寧に作り上げることを心がけています。

 

それができたら、この共通の「ありたい姿」に対する現状を振り返って、共通の課題を設定していきます。この時点で、課題はすでに自分ごとになっていますので、あとはPDCAを回すことになります。これが、働き方に対するメンバーの共感が必要な理由です。

 

この頃のメンバーの感想では、「みんな同じことを考えているのがわかって安心した」とか「意見を言えてよかった」ということが聞かれます。そして、それを言う時の表情がいい!

皆さん、貢献したいんです!

 

今回は、少し具体的な紹介をしてみました。愚痴が多いなと思ったり、働き方改革が形骸化しているなと感じたりされてるのなら、意識してみてはいかがでしょうか。

ということで、今日は金曜日です。今週もありがとうございました。また、月曜日にお会いしましょう!!