一つ上位の目的を考えることの重要性

働き方改革×チームビルディング

働き方改革はチームビルディングで実現!

人が活きて業績があがる本当の働き方改革を広める
現役経営者でありチームビルディングコンサルタントの梶川です。

 

これまでにも書いていますが、弊社では休憩室のリノベーションを計画していて、主体的に動くチームが進めてくれています。

もともとの発端は、全社アンケートで昼食をとる場所が暑い、寒い、殺風景、休憩室が暑い、寒い、殺風景 という意見があり、それらを踏まえて、昼食をとる場所と休憩室を一緒にして、ある程度快適に過ごせる空間にしよう というものでした。

あくまでも職場の休憩室なので、目的は「時間にメリハリをつけて効率よく働く」ための、リラックスできる空間としました(といっても、チームが自ら設定したのですが)。

 

進め方は、あくまでもチームが主体的にまとめるのですが、決定には全員が関わることにしています。

これまでに、全員での案出しのワークショップを1回、それをもとにチームが業者と打合せし、その結果を全員に報告し、もらったフィードバックをもとにチームで検討しなおして、再度業者と打合せし、先日、3回目の全員会をやりました。

2回目の全員会で思わぬ反対意見があり、チームメンバーも結構打ちひしがれました。

というのも、みんなのためを思って、忙しい中、時間を作ってすすめているのに、勝手な反対意見を という心情だったからです。

それから、彼らなりに考えて、反対意見を受けとめる必要性を理解し、そのうえで、伝え方や巻き込み方などを工夫し、先日の第3回を開催しました。

結果、概ね全員の意見がまとまって、進む方向が決定しました。チームメンバーもほっとしていました。

彼らが今回気をつけたのは、最終案を決定するにあたり、「個人的にやりたいかどうかでなく、目的を達成するためにどうか」を考えて判断してほしい と伝えたことです。

 

一つ上位の目的を考える ということです。

 

個人的に考え始めると、個人の価値観に照らし合わせて、やる、やらない を考えてしまいます。

個人の価値観は、人それぞれ ですので、一つの意見にまとまることはありません。こうなると決定する手段としては多数決しかなくなります。そうすると、少数意見の人は我慢するということになります。

我慢する ということは、自分は進んでやりたくない ということなので、協働したり協力したりということができにくくなります。それでは、みんなで楽しく働けません。

そこで大事になるのが、チームとして、組織として、会社としてどうなりたいのか という共通のビジョンや目的です。ここに向かうためにどうするか、何ができるか を考えていきます。

当然、自分の価値観もあるのですが、それも踏まえながらメンバー間で対話をしていくので、少数意見として却下されるのではなく、自分なりにある程度納得したものになっていくのです。

 

これは、働き方改革でも同じことです。

残業を削減する という課題があったときに、個人単位で減らしていくのか、部署として減らすのか。

部署として減らすなら、メンバー相互の仕事のサポートはどうするのか。

その結果、仕事を工夫して早く終えることができる人の仕事がさらに増えるということにならないか。

残業が減ると収入が減るので困るという人はどうするか。などなど。

 

こういったことを個人単位で考えて、個人個人の価値観に照らし合わせて仕事を進めていてはチームとしての機能はちぐはぐになります。

それを防ぐためには、一つ上位の目的を考える。

残業を削減する というのは、何のためにするのか?

それでも、まとまらなければ、もう一つ上位の目的を考える。

 

それを、上位から考えるのが、ポジティブアプローチという考え方です。

まず、自分たちがなりたい理想の状態を考える。そのために、何ができるか、何をするのか を考えて、取り組む。

自分たちがなりたい理想の状態を目指すので、全員の共感が得られるのです。

そういう意味では、残業削減は手段の一つでしかないのですね。

もし、残業削減が目的になっているところがありましたら、理想の状態=どんな風に働いているのが自分たちに取って理想なのか を考えてみてはいかがでしょうか。

 

それでは、今日はこの辺で。

最後までお読みくださりありがとうございます。