継続は力なり

働き方改革×チームビルディング

働き方改革はチームビルディングで実現!

人が活きて業績があがる本当の働き方改革を広める
現役経営者でありチームビルディングコンサルタントの梶川です。

 

先週、愛知県職場環境改善支援事業の最終報告会が開催されました。

専門家がアドバイザーとして企業に5回訪問し、職場環境の改善をご支援する事業で、この度、アドバイザー支援を受けられた19社が5回の訪問を終えての報告を行いました。

私も1社の担当アドバイザーとして関わりました。

 

5回の訪問ですので実質半年程度の取組みとなり、定量的な成果には必ずしも結びついておりません。

事業としては「最終」報告会なのですが、取組みとしては、まだまだこれから という思いでいてほしいと思っています。

嬉しいことに、今回、実施された企業さまは継続して取り組んでいきたい とご発表されていました。

 

では、なにも進んでいないのかというと、具体的に作業時間が短縮された事例ももちろんあります。

その他では、

・コミュニケーションの質と量の増加
・情報共有がスムーズになった
・少しずつだが連携が良くなった
・意見がぶつかり合って対立して話が進まないのではと懸念していたが、案外進んだ
・イベントに多くの社員が参加して交流できた
・普段の仕事でも相談しやすい関係になった
・部署を超えてコミュニケーションが取れるようになってきた
・部署内のコミュニケーションが以前より活発になり明るい職場になった

といった、関係性に関すること。

 

・会議の時間を見える化できた
・日々の仕事の改善ができた
・バラバラだったルールを統一できた
・業務の見える化ができた

といった、ルールや仕組みに関すること(組織力)

 

・取組みによって意識改革につながり「早く帰る」という雰囲気ができた
・改善にポジティブなマインドになった
・会議に臨む姿勢が変わった
・主体性の向上
・メンバー自らが問題解決に向け意見を言えるようになってきた
・取り組めば意外に成果が出るという意識の変化

という、個人の意識やマインドに関すること(人材力)

がありました。

 

私たちが取り組む働き方改革は、職場中心で、チームで取り組んでいただきます。

チームで取り組む ということは、必ず、人材力・組織力・関係力の要素が関わってくるのですが、先述の成果コメントからわかるように、そのチームで解決したい問題というのは、これら3要素の中のいずれかに分類されます。

この3要素は独立したものでなく、人材力→組織力→関係力→人材力→ というようにスパイラルに関係しているものなので、ある問題が解決すると次の問題が明らかになり、次はそれに取り組む といったことが続いていくのです。

 

そうやって、継続していくことでチームの力がスパイラルアップしていくことになるのですが、1年取り組んで活動をやめてしまうことも少なくありません。

私たちのご支援では、毎月1回のご訪問ですが、原則毎週のカエル会議というものを自分たちで実施していただきます。業務の状況によっては2週間に1回ということもありますが、少なくともそれくらいの頻度でのミーティングを実施していただきます。

活動をやめる ということは、このミーティングを止められることになるのですが、その結果どうなるかというと、関係力が低下し、ルールやしくみが形骸化し、人の意識が低下し・・・となって、元の状態にもどっていまいます。

 

成果コメントでもわかるように、まず関係性の向上が先行しているのがお分かりになると思います。関係性の質の向上が結果の質に繋がることは、こちらのコラムで書いている通りですが、週に1回もしくは2週に1回のカエル会議の頻度とその場の安心安全性こそが、この関係力の向上に寄与しています。

 

成果は遅れてやってきますので、始めはしんどいかもしれませんが、継続することが大きな成果につながっていくのです。弊社も取組みを始めて8年目。振返ってみると大きな成果となっています。

そして、成長すれば次の課題が出てきます。つまり、終わることのない取組みですが、経営というものはそういうものですね。粘り強く進めていきたいものです。

自分たちでは継続が難しければ、第3者の力を活用することは有効だと思います。

 

それでは、今日はこの辺で。

最後までお読みくださりありがとうございます。