働き方改革は余裕があると取り組めるのか
働き方改革×チームビルディング
働き方改革はチームビルディングで実現!
人が活きて業績があがる本当の働き方改革を広める
現役経営者でありチームビルディングコンサルタントの梶川です。
働き方改革関連法の施行がいよいよ迫ってきました。
中小企業においては1年の猶予がありますが、余裕があるわけではありません。
これまでは重要だけど緊急でない課題と認識されていましたが、すでに重要かつ緊急の課題です。
そうはいっても、働き方改革はそこそこ業績がよい とか、事業が順調にいっているときでないと取組みづらいように思われるかもしれません。
組織風土を変えていくような働き方改革は漢方薬に例えられたりします。
出血しているときに体質改善で漢方薬を飲んで治そうとは思いません。
ひとまず出血を止めなければいけないからです。
しかし、ひとまず止血している間に、原因を突き止めて解決していかなければいけません。
その原因を見誤ると、対症療法の連続でいつまでたっても治らない ということになりかねません。
そして、原因が人と組織にあるとしたら、それはすぐに取り組むべき課題です。
現代は複雑性の時代と言われています。
見えてる表面的な問題をとらえているだけでは、本当の問題を見誤る可能性が高くなります。
さらに、既存の知見の延長に解決策があるとは限りません。
このときに大事なことは、物事を観たり聴いたりするときに、自分の思い込みを外すということです。
人は得てして話しを聞くときに、自分のフレームに当てはめて聞きます。
特に部下からの相談や報告があったときなど、「自分だったら」と思いながら聞いています。そして、「こういうことなら〇〇した方がよい」「△△ということだろう」と決めつけてしまいます。
これを、「口で訊く」と表現しています。
相手の言っていること、伝えたいこと に焦点があたっているのではなく、自分の話したいことに焦点があたっています。
こうなってしまっては、起きていることや目の前の事象をあるがままに捉えることができなくなり、すでに、そこから導き出される解決策は間違ったものになる可能性が高いのです。
相談した側としても、「ちゃんと聞いてもらえていない」という思いから上司に対する信頼感も低下してしまうかもしれません。
そもそも、従来の知見の延長に解決策がない可能性が高いのですから、自分の思い込みからスタートしてはいけないということです。
ですので、大切なことは、目の前のこと(部下の報告など)に焦点をあてて、そこに集中して一生懸命聴くということです。
これは「傾聴」ということになるのですが、あらたな解決策を見出すために、仕事におけるコミュニケーションで「傾聴」することが今の時代には必須ということですね。
そして、上司は過去の自分の成功体験だけでは解決できない と理解しておくことです。
働き方改革を進めていく際には、メンバー全員の意見を聴く、受け止める ということをしていきますが、それを通じて傾聴できていく→自分の思い込みを外して新たな解決策がでてくる→行動することで変化がうまれる→風土がかわる→本業に良い結果をもたらす という連鎖が生じていくのです。
しかし、それは働き方改革から始めなくてもよいと思っています。
会社の置かれた状況での優先度に合わせて取り組めばよいと思うのですが、いずれにしても傾聴、つまり、自分の思い込みを外して物事を観て判断していくことが大切であり、そうすれば先述の連鎖が生まれて会社も変わっていくはずです。
傾聴しやすくすることを補助するのが、「人と人は違う」という考え方です。シンプルにこれを理解しておけば、「この人はどういう思いでこういうことを言っているのだろう?」というように、相手に焦点をあてて聴くことができます。
「昔の俺はなぁ・・・」というようなことは、あまり意味をなさないということですね。さらに、「自分がされてうれしかったことをしてあげなさい」というようなことも、人によっては正しくないということになります。
私がコンサルさせていただく場合は「効き脳」という思考のクセの違いを診断していただくことをおすすめしています。
いずれにしても、コミュニケーションがうまくいっていない原因のひとつが、「人と人は違う」ということをあまり理解していない場合もありますので、留意しておくとよいと思います。
それでは、今日はこの辺で。
最後までお読みくださりありがとうございます。