組織の変革期に起きていること

働き方改革×チームビルディング

働き方改革はチームビルディングで実現!

人が活きて業績があがる本当の働き方改革を広める
現役経営者でありチームビルディングコンサルタントの梶川です。

 

弊社の働き方改革の取組みで特徴的なものに「チーム活動」があります。

3年前から働きやすい環境づくりの主体を社員に任せることにし、一人を中心に任命したほかは、メンバー選定から取り組む内容など、すべてをチームに一任しました。

私はオブザーブはしたりしなかったりで、基本的にメンバーには含まれません。

取り組むにあたり、当初メンバーでチーム名とスローガンを決定しました。

スローガンは、「小さいけど日本一楽しく働ける建設コンサルタント」とし、チーム名は「楽しく働いているイメージ」ということで「るんるん」となりました。

1年目は1~3月の繁忙期以外はほぼ毎月イベントを開催しました。

その他にも毎週の朝礼時のスピーチやテーブルグリーンの設置など、新しいことが始まりました。

2年目になる際には、社員が何を考え、何を希望しているかを知るためにアンケートを実施しました。

それを踏まえてありがとうカードを始めたり、毎月イベントは頻度が多すぎたということで、イベントは隔月開催にし、幹事はゲームで決定して持ち回りとしました。

3年目になるにあたり、メンバーを毎年交替として、新しいメンバーでスタートしました。

また、イベントも遊びばかりではないように ということで、防災、健康、社会貢献 の3つをテーマに体験したり、工場見学したり、ボランティア活動したりしました。

そして、会社内の危険個所を修繕したり、備蓄品を準備したり、今週には避難訓練を開催予定など、着実に進んでいます。

また、アンケートの個別意見を踏まえたスピンオフ企画として、有志主体のチームによる休憩室のリノベーションが進んでいます。

やってきたことを一つ一つ確認していくと、手前みそではありますが、結構な成果です。
本当によくやってくれていると思います。

 

一方で、ご想像通り、結構な負担にもなっています。

全社的な活動なので、技術の社員もメンバーに加わっていますし、ラインの仕事を回しながらの準備や対応は大変な時もあります。

いろいろ進めていくと、全社員の合意をとることのむずかしさを痛感したり、やってみても喜んでくれなかったりして、負担感が増してきます。

 

そんなことを繰り返して、なんのためにチーム活動をしているのか と目的の再確認や、今後どうしていくのか という議論を繰り返してきました。

そして、今、岐路にたっています。

このままチーム活動を存続するのか、やめるのか。

ひとつには、これまでの活動にNoを言ってこなかった人がNoと言い始めたこと。

「楽しく働く」ということは、一義的ではない ということに気づき始めました。

考えればわかることですが、仲がよいメンバーたちなので雰囲気はよかったんですね。

積極的にNoというわけではないので、Noと言うことで雰囲気が悪くなってしまうのではないか と遠慮していたり、一方で、言えない空気感だったかもしれません。

それが、何らかのきっかけでNoと言ってみたら、そういうこともあるのか ということになりました。

これ自体は悪いことではなく、むしろ組織の変革という意味では歓迎すべき点です。

しかし、それに伴う問題として、Noと言う意見を取りまとめるのが難しい、大変 という実感です。

これまでのように大勢の空気感で決まっていたときには、やろう という方向に勢いがついているので、ワーッと物事が進んでいきました。

しかし、Noという意見が出ると、多数決で決めるわけにはいかないので時間がかかります。

場合によっては少数派のNoの意見を言う人が悪者のような感じになったり、声の大きい人の影響力が大きくなったり、言った/聞いてない の論争になったりして、その場の空気は重い感じになりがちです。

そうなると、心情的にもつらくなり、ただでさえ時間的負担があるのに、そこまでしてチームメンバーになってやっていこう というのも必然的に少なくなっていきます。

その結果、チーム活動そのものの運営ができなくなるのではないか という懸念です。

このことについては、話し合い(対話)のグランドルールを設けることで解決ができると個人的には思っています。Noの言い方や言うタイミング、それを踏まえての統合案(代替案)の出し方、最終決定の仕方 といったことを決めれば、心情的なものにならずに決めることができます。

もう一つは、「楽しく働く」ということについて話し合っていたときのことです。

あるメンバーは一義的に決まらないから、それぞれの「楽しい」がそれぞれ実現できればよいのでは という意見がでました。

あるメンバーは一義的に決まらないからこそ、チームとして一つに決めないとみんながバラバラになってしまうのではないか と言いました。

良し悪しは別にして、後者は前者のイメージを共有できていないようでした。

このあたりはもっと掘り下げた説明をしていかないといけないところです。しかし、共有できるには時間がかかります。

いずれにしても、自分たちで始めた活動なので、自分たちで結論を出してくれることを見守っています。

決めることを恐れないようにだけ、後押ししたいと思います。

そして、今年もチームビルディングの研修を併行して進めていく予定です。結局、やりながらでないと学べないんですね。

 

それでは、今日はこの辺で。

最後までお読みくださりありがとうございます。