生産性の高い組織にするためには人の違いを活かすこと

働き方改革×チームビルディング

働き方改革はチームビルディングで実現!

人が活きて業績があがる本当の働き方改革を広める
現役経営者でありチームビルディングコンサルタントの梶川です。

 

これまでにも書いていますが、生産性の高い組織は心理的安全性の高い組織です。

その一つのポイントは、自分らしく働ける、自分の強みを発揮できる ということにあると思います。

 

強みは 才能×(知識+技術)で表すことができます。

才能は持って生まれたものです。先天的なものです。

それに対して、知識・技術は後天的に身に着けたり、伸ばしたりできます。

知識・技術が同じだった場合、才能が高い人の強みの方が大きい ということになります。そして、そこが掛け算なのでそのレバレッジの効き具合は大きいのです。

つまり、自分の才能があること、もともと得意なこと、自然に発揮できることが強みである場合が多いです。

また、得意なことに関する知識や技術は無理なく伸ばせるし、伸びるスピードも速いです。ということは、弱みを克服することに労力をかけるよりも、強みを伸ばすことに注力した方が生産性が高くなるのです。

社員が自分の強みを理解し、そして、協働するメンバーもお互いに強みを理解しあっていて、その強みを発揮できていることが生産性の高い組織のポイントです。

しかし、すべての社員に、あらゆる面でハイパフォーマーのようになって欲しいと期待してしまい、できていることよりも、できていないことに目が行ってしまい、その改善指導ばかりになってはいないでしょうか。

 

人と人は違う ということや、人の強みを理解するためには、よく観察しようといいます。

言動などに注意を払い、個々の強みや個性、特性を理解して日常業務における指導に活かそう ということです。

しかし、ただでさえ忙しい日常において、個々の特性を見極める余裕もなく、結果的にあう・あわない で判断したり、一を言えば十わかってもらえるような部下だけを高く評価する ということになってしまうことは多いです。

 

しかし、そこには大きなリスクがあります。

あう・あわない でコミュニケーションが進んでいくと、部下からの大切な報告があがってこない ということが起こります。重大なクレームの要因であるかもしれないし、大切な新規顧客の情報かもしれません。

また、新規事業や大きな改善のチャンスのようなことは、ある一人の思い付きから始まったりするものです。それが、あう・あわない のコミュニケーションでは「あいつの言っていることは意味がない」「そんなの無理だろ」のように、そのことに興味がないために、種が埋没していってしまうのです。

いずれにしろ、会社にとっては大きな機会損失になってしまいます。

 

そこで、人と人の違いを理解することを「忙しい」という理由でないがしろにしないために、私たちがすすめるチームビルディングでは『効き脳』を活用します。
効き脳の説明はこちらを参照してください)

効き脳は考え方(思考)のクセを表します。

効き脳は、良い↔悪い ではないし、正解↔不正解 でもなく、優れいている↔劣っている でもないので、これまでだったら上司の効き脳と同じだったら認められる(上司=正解)の図式だったものが、フラットな関係で意見しあえるようになります。

上司が部下を理解することで、部下が自信をもてる というのが実感です。

 

アイデアが形になっていくことを効き脳で説明します。

あるヒント(誰かの思い付きなど)からアイデアマンの効き脳Dがアイデアを創出します。

つぎに、理論派の効き脳Aがそのアイデアを定義づけし、全体像をつくります。

そして、人情派の効き脳Cが人を巻き込むことを考えながらまとめます。

そうしたら、アイデアマン効き脳Dがもとのアイデアと大きくずれていないかを確認し、

最後に実務派の効き脳Bが実行計画をたて、実行していきます。

つまり、4つの効き脳が揃っていないとアイデアが実行するまでに至らないということです。
これをクリエイティブプロセスと呼びます。

 

効き脳が同じ場合、同じような考え方をするので違和感なく聞けるのですが、違う効き脳の場合、あいつとはあわない ということになってしまいがちです。

しかし、クリエイティブプロセスでわかるように、アイデアが実行されるまでには4つの効き脳の出番があり、違った考え方の人がいないと新しいものは生まれにくいということです。

つまり、あるアイデアを活かす、多様性を活かすチームでなければ、コンフリクトを打破する突破口を見いだせずに終わってしまうのです。

しかし、多様なだけでお互いを理解していない寄せ集めのチームでは、一番生産性が低くなってしまいます。

現実には一つの効き脳だけの組織というのはあり得ないので、お互いの違いを理解することが生産性の高い組織になるポイントの一つということです。

 

それでは、今日はこの辺で。

最後までお読みくださりありがとうございます。