上司はつらいよ!
働き方改革×チームビルディング
働き方改革はチームビルディングで実現!
人が活きて業績があがる本当の働き方改革を広める
現役経営者でありチームビルディングコンサルタントの梶川です。
弊社の属する業団体で、毎年「若手勉強会」というものが開催されます。
業団体に加盟する会社の若手社員(新卒~4,5年目)が、会社の枠を超えて交流する会で、ここのところは年2回のグループ討議という形態になっています。
主催、運営など、基本的に若手幹事と呼ばれる、これも会社の枠を超えたメンバーで話し合って決めていきます。今年度のグループ討議では『会話と対話、伝える力を育てる』を目的に行うことにしているようです。
他者を知ったり、他社の知り合いができたり、ということは視野を広げるということになり、とても有意義な時間になっていると感じています。最近では、愛知県のみならず、静岡県や岐阜県の会社からも参加させたいという希望をうけ、参加していただいています。
先日、今年度の第1回が行われました。私は担当副会長ということでオブザーブ参加です。
各グループ3名で10グループあり、5つのテーマを2グループずつで担当することになっています。
モチベーションだったり、就活生向けだったり、業界の将来といったようなテーマが並ぶなか、当たり前のように「働き方改革」もテーマに入っていました。
「若手社員なりの働き方改革」というテーマで2つのグループが話し合いました。
90分間でしたが、メンバーがすべて異なる会社に属していることや、入社してせいぜい4~5年という経験の中で、どこまで共通認識として掘り下げた話し合いができたかわかりませんが、発表された内容は、
・業界として、そもそも残業が多い
・お客様からの突発対応はどうしようもない
・上司が、仕事が趣味のようになっていていつまでも会社にいる
・上司に相談しづらい
・飲み会に誘う時は空気を読んでほしい(行きたくないこともある)
などがありました。
弊社の社員はこの2グループには入っておりませんでしたが、総じて、働くことがつらそうな雰囲気が伝わってきました(実態はわかりませんが…)
質疑応答の時に出た意見として、自分が成長して仕事を効率化すると、その分以上に仕事が増え、年次が上がるごとにつらくなる なんていうのもありました。
なにやら、上司への要望が多く、オブザーブしていた他社の幹部は苦笑しておりましたが、過去の若手も同じようなことを思っていたのだと思います。
何年も経つと、同じことを若手にしてしまうのでしょうね。
一つは情報の非対称性が原因です。
若いうちは知らなかったことが、経験年数が増えてわかるようになり、その結果、若いときに考えていたことは無理だとわかった とか、上司になるとそんなこと考えている余裕がなくなることがわかった といったところでしょうか。
もう一つは、よきにつけ悪しきにつけ、自分が上司にしてもらったことがベースになり、そのことを部下にしてしまうのだと思います。
上司に飲みにつれて行ってもらったときに、上司と熱い想いの話になり良い関係性ができた なんて経験があると、部下を飲みにつれていこうって思いますよね。
でも、部下が飲みに行きたいと思っているかどうかはわかりませんし、自分がしてもらって嬉しかったことが、同じように部下がしてほしいと思うかどうかはわかりません。
飲みに行くしかコミュニケーションの方法を知らないと厳しいです。
その結果、上司と部下とのコミュニケーションが深まらないので、どういう意図で仕事を任せているのかわからない。出来る人には仕事があつまりがちですが、そこに育成という視点がない、伝わらないと、部下としては、やればやっただけ仕事が降ってくる という感じになってしまいます。
もちろん、やれるやつにやらせとけばいい という上司側のスタンスでは論外ですが。
そして、コミュニケーションの不足は、部下にとって相談しにくい雰囲気をつくります。
上司としては、そんなことないから自分から言って来いよ と思いますが、思いのほか立場の違いによる力関係というのは存在します。
また、上司としても相談されるときには自分の仕事が中断しますから、部下の顔を見ずに何かしながら聞いたりしてしまうかもしれません。そうなると、ますます部下は遠ざかります。
上司としては、自分だけでなく部署全体の業務進捗をはかる責任があるのですから、当然部下の業務をすすめていかなければなりません。ということは、部下の仕事が滞っている要因を取り除くことは大事な業務です。
業務の相談のときだけ話をしようと思うとハードルが高くなります。
普段から、話をする機会を設けておくことが有効な策だと思います。
声かけする。
このハードルが高ければ、相談してもよい時間帯を決めておく。
もしくは、毎週、面談(1on1ミーティング)を行うことを決めておく。
など、上司部下双方にとって居心地のよいやり方を決めておけばよいと思います。
始めは世間話でもよいのではないでしょうか。
ちなみに弊社では、部署内はもちろん、部署を跨いでの面談の機会を毎月設けています。
お互いに声かけて実施しています。ご参考になれば。
それでは、今日はこの辺で。
最後までお読みくださりありがとうございます。