やはり、複雑な問題は問題を解決せずに問題を解決する

働き方改革はチームビルディングで実現!

今いる社員がそれぞれの強みを発揮して
ビジョンを実現する強い組織づくりをすすめる
現役経営者でありチームビルディングコンサルタントの梶川です。

 

先週のブログで、システム思考(氷山モデル)のことに触れましたが、内容については記述しなかったので、今回、書こうと思います。

変化が速い現代において、持続可能なパフォーマンスを維持し、より発展していく ということを考えた時に、MIT上級講師で経営学者のピーター・センゲが提唱した「学習する組織」というものがあります。

「学習する組織」は、組織の学習スピードを早め、自ら学び、創造し、デザインし、変革し続ける永続的な自律型組織を形成する とされていて、

3つの柱として、
1.志の育成
2.共創的な会話の展開
3.複雑性の理解
を上げています。

その中の、3.複雑性の理解 をすすめるのがシステム思考の考え方で、その概念の一つが氷山モデルです。

 

複雑な問題とは、いつも書いているルービックキューブの問題です。

ある面を揃えようと思うと、他の面が崩れてしまうような問題です。

いろいろな要因が複雑に絡み合っていて、影響しあっています。見えない面にも影響している場合もあるので、動かしてみないとわからないこともあります。

 

それに対するのが、煩雑な問題です。

ジグゾーパズルのような問題で、問題のピースはたくさんありますが、問題と原因が一対になっているので、となりあうピースに影響することがありません。

問題や原因を整理しさえすれば、解決策は明確になります。

 

一方で、複雑な問題(ルービックキューブの問題)は、問題の原因が複雑なので、目の前の問題に対処して解決したと思ったら、他のところに影響がでてしまった というようなことが起こります。

人と組織の問題は複雑な問題なので、難しく感じる原因はこういったところにあります。

つまり、目の前の問題だけに目を向けていては解決は難しいということです。

 

その時に必要な考え方が、システム思考であり、その概念の一つが氷山モデルです。

一般的に問題は目に見えるところで起きていますので、海面から出ているところ=「できごと」 としてとらえます。

そして、その問題がおきるときに、特定の「パターン」をなしていることがあるかもしれません。

そんなパターンをなしているできごとを起こしている「構造」があります。

「構造」とは、有形無形のもので、「しくみ」や「ルール」なども当てはまります。

そして、その「構造」を作り出しているのは、個人や組織の「メンタルモデル」です。

問題である「できごと」の下に隠れている、「パターン」や「構造」や「メンタルモデル」を考察することで、「できごと」の有効な解決策を打つことができるのです。

 

このときに、着目するのが「構造」です。

ついつい、行動の源泉である「メンタルモデル」が変われば解決するのではないか と考えてしまいますが、「メンタルモデル」はこれまでに作られた価値観であったりするので、変容するのは難しいです。

さらには、第3者に「メンタルモデル」を変えるように強いられるのは抵抗が生まれます。

人は変えられたくないのが一般的ですので。

従って、その「できごと」を生んでいる「構造」を変えていくことを考えます。

「構造」が変わることで、仕事の流れや人の行動が変わります。

その結果、「できごと」が変化する という構図です。

そして、行動が変わった結果、「メンタルモデル」が変わっていることもあります。

 

働き方改革などでも、解決すべき「問題」がたくさんあるかと思います。

面談して、社員からの不満があるかもしれません。

社員満足度調査での個別意見で改善要望がたくさんあるかもしれません。

それらは複雑な問題ですので、一つ一つ個別に解決策を考えると、違う問題が発生する可能性が高いです。

全体の意見に目を通しつつも、出てきた意見や要望から「パターン」を見つけることで、「構造」が浮かび上がってくるかもしれません。

それがわかれば、その「構造」をあるべき「構造」に変えること。

それが、取り組む課題ですね。

 

理論的にはわかっても、システム思考(氷山モデル)は難しい という意見もよく聞きます。

ある程度、トレーニングやベースとなる考え方を習得する必要がありますが、先日よりご案内しています社長塾はその機会としてのご提供です。

体験していただくことが一番の理解と考え、プレセミナーを開催します。

「コンサルタント」であり「社長」でもある私ですので、お伝えできることがあると思っています。
是非、ご参加ください。早割は今週2/14までです。

参加していただいた方には、私がやっている面談について、チームビルディングで学んだことと絡めながら整理した小冊子を差し上げます。お伝えしたいことをまとめたらPDFで60ページになってしまいましたが、すっと読めると思います。

 

それでは、今日はこの辺で。

最後までお読みくださりありがとうございます。